赤緑世代は愕然?「似ているけど何か違う」ポケモン3選
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』には、おなじみのポケモンと思いきや、ちょっと違う不思議なポケモンたちがいます。リージョンフォームかと思えばそうでもない。昔から知っている人ほど騙されやすい、何かが違うポケモンたちを紹介します。
まったく別の生き物が似た環境で似た進化!「ウミディグダ」
突然ですが、タラバガニはカニではないことをご存じでしょうか。名前に「カニ」とついていますし、かたい甲羅に、大きなハサミ、味だってカニそっくりですが、実はヤドカリの仲間です。生物の世界にはそんな風に、似てるけど違う生き物がいます。
そして実は「ポケモン」シリーズ最新作の『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』にも、顔なじみのよく知っているポケモンのはずなのに、何かが違うポケモンたちがいます。そんな、昔からプレイしている人ほど騙されそうなポケモンたちを紹介します。
どう見てもディグダなのに浜辺や海にいる「ウミディグダ」。これはディグダのリージョンフォーム(地方独自の自然環境にあわせて、ほかの地方と異なる姿をしたポケモン)……ではなく全く別の種類のポケモンであることが分かっています。
全く違う種類なのに、なぜこんなに似ているのか、公式WEBコンテンツ「世界ポケモン生態学会」によるとどちらも地面や砂に潜る性質のため、似た姿になったのではないか、とのことでした。
環境によって別の種類の生き物が似た姿になっていくことは現実世界でも起こり、収斂進化と言います。冒頭でもお話したタラバガニはヤドカリの仲間ですが、カニに近い姿に進化しています。
ディグダはもぐらポケモンですが、ウミディグダはあなごポケモンです。やはりまったく別の種類のポケモンの間で収斂進化のような現象が見られたのかもしれません。そういえばウミディグダがにょろっと体を伸ばすしぐさは、チンアナゴのようでもあります。
ちなみに、ウミディグダが進化するとウミトリオとなって、ダグトリオのように3匹集まります。そんなところまでそっくりなのです。