「ガンプラ」から「萌えキャラ」までーープラモデル60年の歴史にみる”アニメ×プラモデル”の潮流変化
プラモデル展開と連動してストーリーが変化していく
アニメ「機動戦士ガンダム」は、初回放送時の視聴率はあまり良くなく、途中で終了になってしまいます。再放送後に人気が高まっていき、バンダイが「ガンダム」のキット化に着手したのは1979(昭和54)年末のこと、すでにアニメの放送が終わった後でした。
そこから試行錯誤をくり返していく中で、スケール表示以外にも、接着剤のいらないスナップキットやパーツに色を付けた多色成形などを試みてきました。

アニメ「機動戦士ガンダム」は、戦いの中で主人公が成長していく物語であり、宇宙での戦争を”リアル”に描き出しています。当時、プラモデルを愛好していた層が求めていた”リアルさ”に呼応したのかもしれません。引き続き、小林さんにお話を聞きました。
――「ガンダム」が2020年に40周年を迎えます。
やっぱり「ガンプラ」はよく考えられていますね。プラモデルの展開によって、物語の展開とプラモデルの開発がうまくコラボしている。顧客の反応をうまく作品の中に反映させていくのは日本のアニメーションのうまさだと思います。
――海外のメーカーに同じような例はないのでしょうか。国外のプラモデル事情はどのようになっていますか?
中国がプラモデルに参入したのは90年代はじめでした。トランペッターというメーカーです。今は、トランペッターから枝分かれしたメーカーも含め、結構な数のプラモデルメーカーがあります。
旧東欧、ソ連だったチェコやウクライナにもあります。というのは社会主義が崩壊するまでは、そういった趣味が全くなくて、社会主義が倒れると海外からプラモデルが入ってきて、よし、自分たちも作ろうとなったのでしょう。ちょっと日本とかアメリカのメーカーは元気がないですけど、ロシア、ウクライナとか、ポーランド、チェコのメーカーはすごく元気ですね。
海外メーカーもキャラクターキットを作っていて、『スタートレック』とか『スターウォーズ』はあるんですが、映画や番組に登場したもののキット化でしかありません。「ガンプラ」のような展開のうまさというのは、海外のプラモデルにはないですね。




