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ファミコン全盛期、子供たちが飛びついたゲーム雑誌の思い出 現在も唯一残る1誌とは?

ファミリーコンピュータが大きなブームを巻き起こした1985年を皮切りに、数多くのファミコン情報誌が登場し、子供たちは情報を求めて飛びついていました。なかでも特に人気が高かった4つの雑誌について解説します。

最初に登場したファミコン情報誌は?

「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の発売を機に復刻された「ファミリーコンピュータMagazine」(徳間書店)
「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の発売を機に復刻された「ファミリーコンピュータMagazine」(徳間書店)

 ファミリーコンピュータが大きなブームを巻き起こした1985年を皮切りに数多くのファミコン情報誌が登場し、子供たちは情報を求めて飛びついていました。それまで、子供たちのゲーム情報源となっていたのは「コロコロコミック」などでしたが、マンガ雑誌なだけに、ゲームに関するページ量は満足できるものではありませんでした。続々と発行されたファミコン専門誌のなかでも、特に人気が高かった4つの雑誌について解説します。

●「ファミリーコンピュータMagazine」

 徳間書店インターメディアが発行していた、「ファミマガ」の愛称で知られる「ファミリーコンピュータMagazine」は、1985年7月に創刊された日本で最初のファミコン情報誌です。当初は月刊誌でしたが、発売されるカセットの増加と他紙との競争もあり、月2回刊を経て隔週刊へと移行しています。ファミコンが擬人化されたキャラクターが表紙を飾っていた雑誌と言えば思い出す方も多いのではないでしょうか。

 攻略記事が充実していたのが特徴で、別冊付録として攻略本が付いていることもしばしばありました。特に人気を呼んでいたのがバグや隠しコマンドを「ウル技(テク)」として紹介する「ウル技紹介コーナー」でした。毎号ひとつウソの技「ウソ技(テク)」が含まれており、『水晶の龍』の「ヒロインと野球拳」など子供たちに大きなショックを与えた「ウソ技」も生まれました。

 ファミコン雑誌の代表格として活躍した「ファミマガ」ですが、1990年代半ばに任天堂ハードが劣勢になるとともに低迷し、1998年3月に休刊を余儀なくされました。しかしその後もたびたび復刻されており、かつてのファミコン少年たちを喜ばせています。

●「マル勝ファミコン」

 角川書店(現:KADOKAWA)が発行していた「マル勝ファミコン」は、1986年4月にパソコン雑誌「コンプティーク」から派生する形で創刊されました。特にマンガに力を入れていましたが、なかでも1987年に連載が開始された『魍魎戦記MADARA』(原作:大塚英志、マンガ:田島昭宇)はヒット作となり、掲載誌を変えさまざまなシリーズが発表されています。

 1991年に「マル勝スーパーファミコン」へと改題しましたが、1992年10月にあるトラブルから角川系の社員が一斉に退社。外部のプロダクションへと編集が委託されるようになり、品質が落ち人気も低迷してしまいます。トラブルは解決に至ったものの、「PlayStation」や「セガサターン」の台頭もあり誌名を「マル勝ゲーム少年」に移行、立て直しを図りました。しかしそれも果たせず、1997年に休刊を余儀なくされました。

【画像】ファミコン少年大興奮! 楽しかった裏技

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