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マンガ編集者の心をとらえた「ミニ四駆」タミヤの歩みとその成功の理由とは

“ものが動かせる”というのは大きな魅力

――プラモデルを動かそうという機運がこの頃あったのでしょうか?

 プラモデルは誕生した頃から”動く”ということには熱心でした。メインのターゲットを小学生くらいに考えていたのではないでしょうか。

 プラモデルを動かすのに貢献したのがマブチです。マブチモーターが小さくて非常に高性能なモーターを作った昭和30年代は、軍艦模型がモーターが載せやすかったのもあって、売れたそうです。みんな銭湯や池で走らせていました。

 軍艦から始まって、それから走る戦車も売れました。プラモデルの顧客の一番ボリュームゾーンである小学生は、やっぱり”動く”ということに興味を持っていたのではないでしょうか。「”自分で作ったものを動かす”というのは大きな魅力」と俊作会長もおっしゃっていますね。

イノシシをモチーフにした「レイザーバック」。11年ぶりのデザインコンテストで最優秀賞に輝き、見事製品化。
イノシシをモチーフにした「レイザーバック」。11年ぶりのデザインコンテストで最優秀賞に輝き、見事製品化。

――「ミニ四駆」以後、後続製品が出せてないと感じます。

 ミニ四駆のあとに、「ダンガンレーサー」という商品が出たりしましたが、それよりもミニ四駆をいろいろ展開していこうという方針になったのではないでしょうか。2018年の5月にファンからデザインを公募して、優秀作をキットにしています。ミニ四駆のコンセプトである”サーキットで走る楽しみ”を提供することを、あらゆるやり方で維持していこうとしているようですね。

「ミニ四駆」が入口になって、そこからスケールキットにも手を出してほしいとタミヤは考えていると思います。

「ミニ四駆」はタミヤの売上の大きい部分を占めているのではないでしょうか。その次がスケールキット、残りは塗料や教育素材でしょう。

――ありがとうございました。今後「ミニ四駆」はどのような存在になっていくと思いますか?

 タミヤは毎週のように、日本全国のショッピングモールや量販店でレースイベントを開催しています。かつて「ミニ四駆」に熱中した世代が親になり、親子や家族で楽しむ玩具へ変化しています。これからもさまざまに変化していくのではないでしょうか。

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 ホビーと私たちの新しい関わり方を示してくれる「ミニ四駆」。子供たちの遊びが、親子で楽しむ遊びになり、「ミニ四駆」は速さを競うものから、コミュニケーションのひとつになっていくのかもしれません。

(マグミクス編集部)

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