マンガアプリ「マワシヨミジャンプ」が「エモさ」を目指した理由とは
新しい「お気に入り」を見つける場に
――インターネット上には「地方の人が都会の人と同じように楽しめるのか」という旨のコメントが散見されますが、どうお考えですか。
地方に住んでいる人でも同じように楽しめるよう、システムの調整を行っています。

――アナログさゆえに「読みたい作品が読めない」「続きが読めない」という声もあります。
ジャンプの作品は面白いので、すぐに続きが読みたい人たちはストア機能を利用していただけるとうれしいです。
――無人の場所でもマンガは落ちているのですか。
国土交通省の「街区レベル位置参照情報」を参照しているので、人の住んでいないところには基本的に落ちていません。
――2019年度のアプリの目標DL数を教えてください。
マワシヨミジャンプは宣伝費をかけていませんが、App Storeの総合ダウンロードランキングで2位になりました。目標DL数などの具体的な数値は公表していませんが、思ったより反応があって驚きました。
――そのほかに、アプリを通してうったえたいことはありますか。
これまで読んだことのなかった作品を読んで、新しくお気に入りのマンガを見つけてください。ジャンプのマンガは途中から読んでも面白いものが多いので。ジャンプはこれからも新しいことにチャレンジしていきます。
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現在、電子書籍の形でマンガを配信するアプリやサービスは数多くあり、ランキングやレビューといった形でおすすめのマンガを紹介する情報も日々発信されています。そうしたなかで、「マワシヨミジャンプ」は「情報」ではなく「偶然の出合い」に特化して新たな作品に触れる機会を提供する試みといえるでしょう。
「一期一会」をコンセプトとしたマワシヨミジャンプの「エモさ」「風情」が、ユーザーの間でどのように共有されていくのか、今後も目が離せません。
(マグミクス編集部)