「視聴者が困惑した」タキシード仮面の謎ポエム 大人になった今でも意味不明!
セーラームーンがピンチの際、深紅のバラと優雅なBGMとともに颯爽と現れ、謎のポエムを語りながら助太刀に入る――。そう、彼こそが、我らが愛しの「タキシード仮面」です。イケメンオーラ抜群のビジュアルにもかかわらず、ファンが多い理由は「変態だから!」という声もちらほら。タキシード仮面の奇行の数々と、多くのファンに愛される理由を紹介します。
見た目に反して、変態的行動の数々!
『美少女戦士セーラームーン』に登場する、主人公セーラームーンの影の協力者「タキシード仮面」に憧れた女性は多いでしょう。彼の正体は、セーラームーンこと月野うさぎの恋人である地場衛が変装した姿であることは有名です。
そのため、セーラームーンが敵の罠にかかりピンチに陥るたびに颯爽と現れ、敵にスキを作り「今だ!セーラームーン!」と合図。そこからセーラームーンが決めゼリフとともにとどめを刺して無事解決!という流れが定番です。
紳士かつ優雅な身のこなしで乙女のハートをわしづかみにするタキシード仮面ですが、実は彼は「ネタキャラ枠」とも言われています。
その最も大きな理由は、登場シーン時に必ず口ずさむ「謎のポエム」。毎回彼自身が考えているのかは定かではありませんが、なぜかタキシード仮面は、毎回登場するたびにその場の状況にあったポエムをつらつらと読み上げるのです。
「タキシード仮面様!」と嬉しそうな顔をするセーラームーンに対して、当時アニメを観ていて呆気に取られた子供も多かったことでしょう。それもそのはず、大人になった今でもたまに意味不明なのですから。タキシード仮面のファンから特に好評だったセリフを紹介します。
「赤ちゃんはかわいい……とりわけほっぺにチューしたときの笑顔はたまらない……赤ちゃんを世話して分かる母の愛……アデュー」
「若い女の子の肌はピチピチしてフレッシュだ。厚化粧など意味がない」
「紳士たるボクサーが麗しき乙女を殴るものではない!優しく抱きとめてあげるものだ」
ストーリーによっては、タキシード仮面が発する言葉にセーラームーン自身も「はい?」と困惑するシーンがあります。さらには敵と戦うセーラームーンの前に現れたかと思えば、キザなセリフだけを発して勝手に去って行ってしまうという視聴者置いてけぼりなシーンも。子供のときは何気なく見ていましたが、大人になった今改めてみると、突っ込みどころ満載です。
そんなタキシード仮面が持つ「ポエムを口ずさみながら現れるヒーロー」「残念なイケメン」という要素は、現代のアニメやマンガ作品のキャラと比べても非常に個性的です。だからこそ、今なお語り継がれる人気キャラとして君臨し続けているのかもしれません。
(もっとグッド)