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死なずに救われたまさかの敵キャラ4選 「もはや主人公より勝ち組」

数々の悪行を行ってきたキャラでも、必ずしも最後に死ぬとは限りません。そこにはまさかの理由や、作者の思いがあることも……?

最終的には来賓客に?

アニメ『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』Blu-ray BOX(アニプレックス)
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 マンガやアニメでは主人公と敵対するキャラクターとの戦いが見どころのひとつですが、なかには「絶対死ぬ」と思っていたのに、まさかの展開、理由で完結後も敵キャラが生き残った優しい展開もありました。

※この記事では『トリコ』、『鋼の錬金術師』、『機動戦士ガンダム00』、『進撃の巨人』のラストのネタバレに触れています。ご了承の上お読みください。

●『トリコ』のネオ

「食」をテーマにバトルと冒険を描いた『トリコ』(著:島袋光年)のラスボスである、美食神・アカシアの身体に巣食う「グルメ細胞の悪魔・ネオ」は、強い絶望を感じている獲物の味を好むことから、大きな恐怖心を与えた後に捕食するという恐ろしい嗜好の持ち主です。何億年もの間に数々の星を滅ぼした無尽蔵な食欲や、奇怪な見た目も含め、かなり衝撃的なキャラクターでした。

 ネオに食べられた細胞は「完全にこの世から消滅してしまう」と言われていたこともあって、最強の捕食生物とされていましたが、クライマックスで恐怖や絶望とは対極の、「怒り」の味が苦手だと判明します。ネオの弱点に気付いていたアカシアが、敢えて悪役になったこともあり、最終的にネオは主人公・トリコに怒りの味のする攻撃のラッシュをお見舞いされ、敗北。今までに食べたものすべて(無数の銀河ができるほどの食材)を吐き出してしまい、完全体となっていた身体も元の小さい姿に戻っていました。

 そして、そのまま倒されてフェードアウト……するのではなく、なんとネオはトリコとリンの結婚式に招待されて出席!きちんと正装までして、笑顔を見せており、多くの人を驚愕させました。とんでもない悪役に思えたネオですが、本人にとって恐怖を与えてからの捕食は「おいしく食べるため」の調理のようなもので、そこには純粋な「おいしいものをたくさん食べたい」という気持ちだけがあったのです。

 誰かと食を分かち合う素晴らしさをトリコに教えられたネオは、無差別な捕食を行わずとも楽しそうにしている様子。「食材を分け与える」優しい男が主人公の物語は、邪悪と思われたラスボスにも優しい展開を用意していました。

●『鋼の錬金術師』のプライド/セリム・ブラッドレイ

 錬金術が存在する架空の世界を舞台にした『鋼の錬金術師』(原作:荒川弘)で、主人公のエドワード・エルリックたちが立ち向かうこととなる敵が、ラスボスの「お父様」から生まれた7人のホムンクルスたちでした。そのひとりである「プライド」は、国家元首であるキング・ブラッドレイ(ホムンクルスの「ラース」)の養子、セリム・ブラッドレイとして生活しています。

 大総統の息子らしく真面目で礼儀正しい一方、年相応のかわいらしい面もある少年に見えますが、実際には名前の通り「傲慢」で、冷徹な考えを持った恐ろしいホムンクルスです。実はホムンクルスのなかでは「長男」であり、残酷非道な他のホムンクルスたちですら、彼を恐れています。最終決戦では強制的に人体錬成を発動させる、人柱を立てるなどの鬼畜の所業で悪役らしく活躍しますが、一瞬の隙が仇となって胎児ほどのサイズの本体を引きずり出されてしまい、敗北しました。

 無効化されたプライドは、最終的にホムンクルスのなかで唯一生き残り、これまでの記憶を失った状態でブラッドレイ夫人に引き取られました。夫人は夫と息子の正体がホムンクルスだったと知らされてもなお、以前と変わらない愛情を持ってセリムを育てています。かつてのプライドは人間を見下しながらも、「母」である夫人には特別な感情を抱いていたようで、新たな人生を歩み始めた姿を見ると、夫人の無償の愛が報われたようなラストでした。

※ここから先の記事では、『進撃の巨人』の未アニメ化のラストのネタバレを含みます。ご了承の上お読みください。

【画像】なんで? 理不尽に死んだ善良キャラ(7枚)

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