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年収5000万!? 巨大化する市場「ゲーム実況」 そのビジネスと楽しみ方の様相は

新規ファン獲得のために、手を尽くすプレイヤー

 ゲーム実況配信者の収入源は、動画への広告収入やゲーム開発企業とのタイアップが主となっています。人気ゲーム実況者が作品をプレイした動画をアップするタイアップ方法は、新規ファンの獲得が見込まれ、企業側からもゲーム実況は見逃せないものとなっているのです。

「ファミ通Xbox360」(エンターブレイン)で編集長を務めていた、ゲームライターの松井ムネタツさんは「ゲーム実況者によるプレイ動画をアップするタイアップ方法は、超人気実況者を起用すれば実際にゲームソフトを買ってくれる(ダウンロードしてくれる)といった効果を期待できますが、人気であればあるほどギャラは跳ね上がります。その効果はギャラに比例すると言ってもいいくらいですね。チャンネルの登録者数があまり多くないゲーム実況者でも、そのメーカーやゲームのファンであることが知られている実況者を起用すれば、そのゲームのファンの満足度はアップするようです。ただこの場合は新規獲得が難しく、どの程度満足してもらったのかも具体的な数字が出にくいのが難点ですね」とゲーム実況を分析しています。

ゲーム実況は、今では巨大なコンテンツ市場に成長。写真はイメージ(画像:Vasiliy Budarin/123RF)
ゲーム実況は、今では巨大なコンテンツ市場に成長。写真はイメージ(画像:Vasiliy Budarin/123RF)

 2011年にスパイク・チュンソフトが発売したPS3/PS Vita用ソフト『テラリア』は、ゲーム実況を活用して売上を伸ばした例として取り上げるべきでしょう。

 決して注目されてはいなかった本作品ですが、累計約25万本を売り上げ、ほとんどの顧客が購入の際にゲーム実況を参考にしたという調査結果が出ています。同社はゲーム実況配信者を募ってソフトを配布し、発売日に動画が投稿されるというプロモーションを展開。ゲームの販売手法に新風をもたらしました。

 そうした動きから、企業としてゲーム実況に参画するケースもあり、ゲーム実況専門の事務所にも注目が集まっています。

 ゲーム実況専門プロダクションStudio Coupでは、市場の拡大を見据えて新しい試みにチャレンジするなかで、「実況者の配信スタイルが変わってきている」といいます。実況者のプレイ技術を披露する「超絶テクニック」や、自分で考案したルールを持ち込んだ「縛りプレイ」などに代表されるような、細かく編集せず全編を見せるというシンプルなスタイルから、カット割りやテロップを用い、ゲームプレイ自体とは異なるところに重点を置いたエンタメ要素の強い配信をする実況者が人気を博しています。

 また同社は、「最近では自分の顔を出す実況者が増えたことで、ゲーム実況者のタレント化が進み、イベントへの出演や、eスポーツの大会実況など、ゲーム実況者ならではのスキルを活かした活動を展開しています」と話しています。

【画像】実況スタイルの源流? ゲームセンターCXとよゐこ有野さん

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