【漫画】電車内、老夫婦と席を交換して感謝される 関西人が「クッ!」となった理由が笑える!
電車で出会った老夫婦に席を譲った女性。ご夫婦の旦那様から、予想外のお礼の言葉を掛けられ、驚いてしまいました。そして作者がしみじみと、「自分めっちゃ関西人やな」と思った理由とは……。Instagramで公開されたマンガが、「その気持ち、分かる!」と話題になっています。作者のイゴ カオリさんにお話を聞きました。
老夫婦と席を交換してあげた女性の心の内とは?
電車で出会った老夫婦との会話を描いたマンガ「自分めっちゃ関西人やなと思った瞬間」が、Instagramで1万9000以上のいいねを集め話題となっています。作者が電車で座っていると、乗ってきた老夫婦が空いていた両サイドに座りました。真ん中になってしまった気まずさもあり、奥様に席を譲ると旦那様が……という内容で、「笑いを取りたくなる気持ち分かります!」「私もそのときに備えておきたいです」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、漫画家のイゴ カオリさんです。Instagramやブログ「関西人の酸い甘!上京デイズ」でマンガを発表しています。イゴ カオリさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?
Instagramでマンガを描き始めたのは3年前からで、仕事も恋も失ってドン底にいたときでした。「いつも自分の気持ちを押し殺してきたな……」と感じ、「その逆をいこう」と思ったことがきっかけです。ちょうど書籍の4コママンガの仕事をさせてもらったタイミングで、「このタッチなら、私にもマンガが描けるかも」と思った時期でした。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
日常でなかなか言われることのないパワーワードを聞き、自分のなかだけにとどめておくのはもったいないと感じたのと、その言葉に対する「おもろい返し」が浮かばなかった関西人としての無念を、何かしらの形で晴らしたかったからです。
ーーこの後、ご夫婦と会話はしましたか?
いえ、特に会話はしていません。向こうが降りる際に、再度お礼の言葉をいただくのも恐れ多いので、それ以上声を掛けられないよう「スマホガン見モード」になっていました。そして私の無駄な心配をよそに、サラッと下車していかれました。
ーー普段知り合いには、面白い返しをするようにしているのでしょうか?
面白い返しができているかは分かりませんが、なるべく面白くありたいという意識は、小さい頃から染み付いていると思います。「おもろくてなんぼ」な関西の文化のなかで培われた、よく言えば「楽しませ精神」、悪く言えば「呪縛」です(笑)。
ーーその後、考えついた返しはありましたか?
浮かんでいません(笑)。Instagramのフォロワーさんが何人か、返しの案をコメントしてくださり、「なるほどそんな返しもあったか~!」と、ありがたく拝見させてもらっています。万が一、同じような言葉を掛けられる機会があったときは……そのときの自分の脊髄反射に委ねます。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
「めっちゃ分かる!」「関西出身ではないですが、分かります!」という、共感の声を多くいただきました。「面白い返しをしたい」という感覚は、関西人だからではなく、全国共通なのかなという気がしました。その度合いが関西人は顕著なのかなと思います(笑)。
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
関西人が東京で生きるなかで感じた出来事や、クスッと笑えるような出来事などを、引き続き描いていきたいです。ほかにも、フォロワーさんの直感エピソードを募ったところ、すごくすてきな体験談がたくさん届いたので、少しずつ描いていけたらと思っています。また、2023年は自身のコミックエッセイを出版するのが目標です!
(マグミクス編集部)