「こいつ…動くぞ!」2020年、”動くガンダム”の次に人々が夢見るものは
『機動戦士ガンダム』40周年を記念して、様々と企業や団体とコラボレーションが展開されています。さらに2020年に向けて、実物大のガンダムを動かすプロジェクトも進んでいるといいます。登場から40年を経たガンダムは、人びとにどのような"夢"を見せようとしているのでしょうか。
世界からスタッフとアイデア結集し、研究を推進
架空の兵器”モビルスーツ”を中心に、宇宙での戦争を描いたSFアニメ作品『機動戦士ガンダム』がこの4月、1979(昭和54)年のテレビ放送開始から40周年を迎えました。このことを記念し、実物大に相当する高さ18mのガンダムを動かす『ガンダム GLOBAL CHALLENGE』プロジェクトが進められています。
「ガンダム」は、劇中に登場するモビルスーツのデザインや、登場人物が織り成す人間ドラマなどが魅力のアニメシリーズです。現在も世代や国を超えて根強い人気を獲得し、多くの続編や関連作品が発表され続けています。お台場に2009(平成21)年に建造された実物大のガンダムは大きな話題になりましたが、それから約10年を経て、ファンなら誰でも一度は夢に見た”動くガンダム”を、いよいよ実現させようというのです。
プロジェクトを主導する一般社団法人ガンダムGLOBAL CHALLENGEは、実物大ガンダムを動かすためのアイディアを世界中から募集しています。「外部動力供給式軽量型ガンダム独立歩行システム」や「人間らしく歩行するロボットの擬人化設計」など、劇中さながらの技術案が集まっています。
優秀な技術案を提出した応募者からガンダム GLOBAL CHALLENGEメンバーを結成して研究を進め、2020年夏から約1年間、「GUNDAM FACTORY YOKOHAMA」と題して横浜・山下ふ頭でプロジェクトを実施する計画です。
ガンダム GLOBAL CHALLENGEリーダーズのひとり、原作者の富野由悠季監督はプロジェクト公式サイトにおいて「一見遊びごとかもしれないけれども、この遊びごとを、今出来るという平和な日本という御世(みよ)は、とても素敵な事だと思いますので、新たに参加してくださった皆さん方を含めて、もうちょっと具体的に考えて、せめて立ち上がるガンダムが見せられるものなら、見せてほしい」とコメント。このような”夢”を次世代に伝えていく必要性を強調しています。