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名作『AKIRA』が東京オリンピックを”予言”!? NHK『東京リボーン』を見比べのススメ

『AKIRA』に現実が追いついた!?

『AKIRA第1巻 (KCデラックス)』(講談社、1984年9月14日発売)
『AKIRA第1巻 (KCデラックス)』(講談社、1984年9月14日発売)

 『AKIRA』の舞台は、1984(昭和59)年当時、作者が思い描いていた”2019年の東京”こと、ネオ東京。劇中でも、2020年に東京オリンピックの開催が予定されています。偶然にも一致したオリンピック開催ですが、ファンの間では「予言ではないか」と囁かれています。

 同番組のテーマ音楽は、映画『AKIRA』の音楽を担当した芸能山城組の山城祥二(やましろしょうじ)さんが担当、また題字も『AKIRA』の文字を手がけた劇画家の平田弘史(ひらたひろし)さんが務めるなど、『東京リボーン』は『AKIRA』の世界観とのシンクロを意識して制作していると言えるでしょう。

 同番組の放送に先立ち、大友克洋さんは番組公式サイトで「東京好きですよ。すごく好きなんです。東京は、常に変化している。都市は生きものだから、それはしょうがないんじゃないですか。だから人々の生き方やスタイルが少しずつ変わっていくんじゃないでしょうか。新しい東京を、新しい人たちが創っていくべきだと思います。これが今回の番組の、テーマなんじゃないかなと思っています」とメッセージを寄せています。

 ともに2019年の東京を舞台に描かれた『AKIRA』と『東京リボーン』ですが、もちろん、『AKIRA』で描かれる「東京」は、現在の東京と大きく異なる虚構の世界です。

 関東地区に新型爆弾が使用されたことで勃発した第3次世界大戦から復興するなか、東京湾上に「ネオ東京」が建設され、翌年にはオリンピック開催を控える。にもかかわらず、社会には暴動やカルト宗教、テロなどが蔓延している…そのような「東京」を舞台に、若者たちがもがきながら未来を探り、物語が展開していきます。

 一方、『東京リボーン』は、第二次世界大戦からの復興、高度経済成長を経て、次の世代が創っていく、新しい「東京」への変貌を見ることができます。両者に共通しているのは、ともに「東京の未来を探る」という共通のテーマを持っていることです。

 『AKIRA』の”ネオ東京”と『東京リボーン』の”変貌する東京”の映像を見比べることで、人びとはどんな未来を創っていくのか、街はどのように変わってきたか、どのように変わっていくのか、その時、自分たちはどのような姿でありたいのか…それぞれの人が思い描く東京の未来を考える機会となるでしょう。

(マグミクス編集部)

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