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『シャザム!』が霞んで見える? アメコミ界”水のキワモノ”キャラ3選

絶対に絡みたくない「ネイモア」

見よ!海から飛び出す"オトコ"を『Namor Visionaries by John Byrne』第1巻(Marvel)
見よ!海から飛び出す"オトコ"を『Namor Visionaries by John Byrne』第1巻(Marvel)

 3人目は、マーベルコミックの超大御所「ネイモア」を紹介します。アクアマンが”DCコミック版海のヒーロー”としたら、こちらは”マーベル版の海のヒーロー”になるでしょう。

 ネイモアは、水生人類であるハイドロ・ホモ・サピエンスの王国アトランティスの王子で、アトランティス王族の母親と人間の父親のハーフという設定です。

 言い方が悪いかわかりませんが、見た目は”海パン一丁のおじさん”で、怪力、空も飛べる、水の中も自由自在に泳げるという能力のキャラクター。武器も使わず拳だけで戦うその姿は、今日のヒーロー像とはかけ離れているかもしれません。

 ネイモアが初登場したのは1939(昭和14)年。1939年は、第二次世界大戦が勃発した年で、原作ではキャプテン・アメリカと肩を並べて戦地で戦う姿が見られます。

 ネイモアの最も特徴的なポイントは、プライドが高く短気という厄介な性格。王子という出自からなのか、コミックでは驚くほど沸点が低く、多くいるキャラクターからも「絡みたくない!」と思われているかもしれません。

 一方で義理堅い一面も見せており、ヒーロー悪役関係なく関係を続けるという”オトコらしさ”。あの「アベンジャーズ」にも所属経験があるほどです。

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 アメコミに登場する海や水に関連するキャラクター3人を紹介しましたが、それぞれの信念やまっすぐな生き方を見ることができます。

 アメコミが生まれたアメリカは、多様な人種が暮らす国家。登場するキャラクターにそれぞれの文化や歴史、背景が生きているのです。あなた自身、あるいは友人と同じような考えや生き方を持っているヒーローが必ず存在するのが、アメコミの魅力のひとつといえるでしょう。

 まだ見ぬキャラクターに、あなたが共感できる”人生”がきっとあるはずです。

(大野なおと)

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