【漫画】乳がん手術後、3年目の定期検診「心の予防注射」して臨んだ結果は?「元気をもらえた」
乳がんの手術後、3年目の定期検診。不安を抱えながらも無事に検診を終えた帰り道、作者が感じたこととは……。Instagramで公開されたマンガが、「元気をもらいました!」と話題になっています。作者の小野省子さんにお話を聞きました。
不安な検診、少しでも心を楽にしようとした作者は?

手術後の定期検診を終えて伝えたいことについて描いたマンガが、Instagramで300以上のいいねを集め話題となっています。乳がんの手術後、3年目の定期検診。採血や結果に不安を感じつつも、無事に検診を終えた作者が、作品を通じて伝えたいこととは……という内容で、「何事もなくてよかったです!」「元気をもらいました」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、Instagramでマンガを発表している、小野省子さんです。小野省子さんに、作品についてのお話を聞きました。
ーーマンガを描き始めたのは、いつ頃からでしょうか?
19年前に長女が生まれたときから、イラストつきの育児日記を描いていました。家族以外が見る場所で描いたのは、Instagramを始めた2年前頃からです。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
採血は毎回何度も刺し直しで痛い思いをするので、「ネタにして笑い飛ばそう!」と思いました。でも、やっぱり毎回怖いです……。
ーー検診前、少しでも不安を取り除くためにする験担ぎや、独自のおまじないなどはありますか?
わざと、これ以上ないくらい最悪の結果になったときの自分を想像します。「それでも大丈夫だ!」と言い聞かせてから、検診を受けます。
ーー12月はどなたのライブに行かれたのですか?
「Creepy Nuts」のライブです! 良い席が取れたし、とても楽しめました。演出で客席に降ってきたものも、いろいろと手に入ってうれしかったです!
ーーここ最近で、大笑いしたエピソードは何ですか?
Instagramでライブ配信されている「がん経験者のためのヨガ」に、週2程度のペースで参加しているのですが、ヨガの先生が途中で慌ててTシャツを着替えたことが笑えました。「いつものTシャツじゃなかった!」とおっしゃっていましたが、色が違うだけだったので……。「なんでそんなにこだわったんだろう!?」と、ひとりで笑ってしまいました。あとは、高校生の息子が転んでパンツに穴を開けて帰ってきたことです。「パンツに穴を開ける人って、本当にいるんだ……マンガみたい!」と笑ってしまいました。
ーーもし今、小野省子さんと同じような不安を抱えている人たちに向けて、メッセージを送るとしたら?
不安を消すことはできないので、不安をどうにかしようというより、少しでも面白いものや興味があるもので頭をいっぱいにして、不安をごまかしてほしいなと思います。私はそうしていました。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
同じ乳がん経験者の方からは、共感していただけることが多いです。また、皆さんも乳がん患者としての顔だけではなく、誰かのお母さんだったり、ライブ好きなファンのひとりだったりするので、コメント欄では「がん以外の話」でも盛り上がってくださっています。
ーー創作活動で今後、取り組んでいきたいことを教えて下さい。
今後も普段の日常や、家族との思い出などを継続して投稿していきたいです。そして将来、子供や孫(もしできたら)に「お母さん(おばあちゃん)ってこういう人なんだ」と読み返してほしいです!
(マグミクス編集部)