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『FEエンゲージ』吹き荒れる賛否両論! クリアして見えた、評価点と課題点とは

Nintendo Switchで発売されたばかりのシミュレーションRPG『ファイアーエムブレム エンゲージ』で賛否両論が巻き起こっています。評価点と問題点はそれぞれどこなのか? そして、なぜそうなってしまったのか? 難度ハードをクリアしてのネタバレなしの感想を添えて解説します。

最新作を遊んだユーザーの評価がまっぷたつ!

『ファイアーエムブレム』総合Twitter(@FireEmblemJP)で公開された『ファイアーエムブレム エンゲージ』描き下ろしビジュアル (C)Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS
『ファイアーエムブレム』総合Twitter(@FireEmblemJP)で公開された『ファイアーエムブレム エンゲージ』描き下ろしビジュアル (C)Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

 2023年1月20日(金)にNintendo Switchで発売された、任天堂のシミュレーションRPGシリーズ最新作『ファイアーエムブレム エンゲージ』。しかし、ユーザーの間では賛否両論が巻き起こっています。何がウケて、何が問題視されているのか。そして、なぜそうなってしまったのかをネタバレなしで解説します。

●賛否の「否」ストーリーや設定が受け入れられない!?

『FEエンゲージ』は、邪竜復活の兆しに合わせるかのように千年の眠りから目を覚ました主人公リュールが、母である神竜王ルミエルの願いを受け継いで「紋章士」たちが宿る12の指輪を集める旅路を描くシミュレーションRPGです。

 いざプレイを始めると、「竜の守人」の少女・フランが「目線をください!」と憧れのアイドルにするかのような接し方をしてきたりなど、本作はシリーズ屈指のレベルで「序盤のノリがアッパーで軽い」特徴を持ちます。

 また、敵との戦闘中に紋章士の力をその身に宿す「エンゲージ」を行うと、主人公や仲間たちは髪の色や服装が大きく変化します。平たくいうなら「変身」です。

 2015年に発売されたアトラスの開発によるコラボタイトル『幻影異聞録 #FE』は現代の芸能事務所に所属する少年少女たちが、異世界の英雄(=過去のシリーズ作の主人公や味方キャラたち)の力で変身して謎の侵略者に立ち向かう物語でしたが、中世風のファンタジー世界を舞台にこのノリを引き継いでいるのが『FEエンゲージ』だといえます。

 シリーズ前作の『FE風花雪月』を「かつて学び舎を共にした仲間たちが戦争でそれぞれの祖国のために敵対する戦記モノ」とするなら、本作は「世界を旅して仲間を増やし、みんなで悪を討つ勧善懲悪の変身モノ」といえるでしょう。一概に良し悪しでは語れませんが『風花雪月』とかなりの温度差があるのは間違いありません。これに多くのユーザーが戸惑いを露わにしました。

●賛否の「賛」シミュレーション部分がシリーズ最高峰のデキ

 一方、本作が多くのユーザーから称賛されているのは、シミュレーション(戦闘)部分の絶妙なバランス調整です。紋章士たちをエンゲージすると使えるようになる「エンゲージスキル」は「最大10マス離れている敵に命中率100%で5連発の攻撃」など、”ぶっこわれ”に思える効果が多く見られます。

 しかし、遊んでみると”ぶっこわれ”どころか、そうしたスキルを活用することを前提とした絶妙なバランス調整がなされているのが本作。シミュレーション部分は「シリーズのなかでも最高峰」と称える声も見られます。

 また、敵ユニットとのバトルにおける戦闘アニメも『風花雪月』から大幅に強化されました。『風花雪月』のバトルは大勢の一般兵も描画する「軍対軍」を重んじていたことに対し、『エンゲージ』は設定上は兵を引き連れつつも、バトルの描写は「1対1」に的を絞るという以前のスタイルに回帰しています。

 表示されるキャラの数を絞った分、描写に力が入っているというわけです。『エンゲージ』のバトルで味方と敵がお互いの攻撃をかわしながら斬り結ぶ様は「勝手に動いている良質なアクションゲーム」を見ているかのようで、そのクオリティは特筆に値します。

 難度の絶妙なバランス調整と戦闘アニメのかっこよさ、ふたつの要素のクオリティが非常に高いものとなっているので、本作に「シミュレーションゲームとしての歯ごたえ」を求める人には好評を博しています。

【画像】バトル演出がカッコいい! 『ファイアーエムブレム』シリーズを見る(7枚)

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