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ジャンプキャラ・味方を傷つける「暴走」シーン 不謹慎ながら「好き」と人気

マンガやアニメなどでよくあるのが、主人公や味方キャラの「暴走」です。強くはなるけどバケモノ化したり、自我を失って味方を傷つけたりする「暴走」ですが、意外にも読者からは人気のようです。なぜ「暴走」シーンは人気があるのでしょうか。

ナルトやチョッパーの「暴走」にワクワクする理由

TVアニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』ビジュアル (C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ
TVアニメ『NARUTO-ナルト- 疾風伝』ビジュアル (C)岸本斉史 スコット/集英社・テレビ東京・ぴえろ

 マンガやアニメでたびたび登場するのが、主人公や味方キャラの「暴走」です。強くはなるけどバケモノ化したり、自我を失って味方を傷つけたりすることもある「暴走」ですが、意外にも読者からは人気のようです。なぜ「暴走」シーンは人気があるのでしょうか?

 ネット上には暴走シーンについて、「単純に覚醒した感じがワクワクするよね」といった声や、「仲間が体を張って暴走を抑えるところがいい」「たいていの暴走は仲間への想いと成長がからむシーンだから大好き」などの声があがっていました。

 人気の暴走シーンとして挙がっていた作品をチェックしてみましょう。まずは2014年に連載を終了した『NARUTO-ナルト-』からです。主人公のうずまきナルトは九尾化して我を失い「暴走」してしまった時に、駆け寄ってきたヒロインのサクラを傷つけてしまいます。しかしナルトの「サスケを絶対に連れ帰る」という想いに胸を打たれたサクラが化け物の姿になったナルトに駆け寄ったことで、ナルトの暴走を止めることができました。

 また『ONE PIECE(ワンピース)』のトニートニー・チョッパーも、ランブルボールの乱用によってモンスターポイントと呼ばれる「暴走」を何度も起こしています。しかし頂上決戦後の2年間の修行によって、モンスターポイントを制御できるように成長しました。チョッパーのように暴走を制御できるようになる例は多くありますが、ネット上では「制御できるようになると魅力が半減してしまう……」との声も。暴走によって「自分さえも傷つけてしまうリスキーさがかっこいい」という声があがっています。

 さらに『BLEACH』の主人公である黒崎一護も「完全虚化」という「暴走」を起こしています。暴走時に見た目が変わってしまうキャラクターは多いですが、完全虚化した一護も例外ではありませんでした。2本の角がはえた仮面をかぶり、長髪で全身も白くなってまるで別人のような見た目になっています。普通の状態よりも暴走状態の見た目の方が好きという読者がいるのも、暴走キャラクターが人気の理由のひとつかもしれません。

 他にも人気の理由として「劣勢を一気にひっくり返すところが好き」という意見がありました。また『ドラゴンボール』の大猿化や、ジャンプ作品以外では「暴走といえばエヴァンゲリオンでしょ」という声も多くあがっており、「暴走」は定番展開のひとつとしてファンから愛されているようです。

(マグミクス編集部)

【画像】手がつけられない!「暴走」すると怖すぎキャラ

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