『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』前後で「嫌われがち」な3人 アニメ放送で印象は変わる?
2023年4月から始まるTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の放送を楽しみにしている方は多いことでしょう。魅力的なキャラが多い本作ですが、この「刀鍛冶の里編」を軸に、読者、視聴者から嫌われがちなキャラも登場します。
「同情できない」性格の敵キャラも
TVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』の放送が2023年4月に決定し、楽しみにしているファンも多いことでしょう。前シリーズ『鬼滅の刃 遊郭編』に続くストーリーで、主人公・竈門炭治郎のさらなる成長と、鬼殺隊最高位の剣士である「柱」たちの新たな魅力が描かれます。
2023年2月3日から劇場上映されている『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』では、多くのファンを魅了した「遊郭編」のクライマックスとあわせて、「刀鍛冶の里編」第1話の内容が公開されています。
この『ワールドツアー上映』では、原作マンガ読者の印象を悪くした「嫌われキャラ」も登場しています。もちろん、嫌われキャラや敵キャラであっても、その背景や内面をしっかり描くのが『鬼滅の刃』の魅力。「刀鍛冶の里編」やその先のエピソードで彼らの「嫌われ」イメージがどう変わるのか……にも注目したい3人を紹介します。
※この記事ではTVアニメ『鬼滅の刃 刀鍛冶の里編』2話以降に描かれるエピソードについても触れていますのでご注意下さい。
鬼殺隊の毒舌代表? 伊黒小芭内
鬼殺隊最高位の剣士である「柱」のひとりで、蛇を連れたオッドアイの見た目も印象的な「伊黒小芭内」ですが、登場時のすさまじい毒舌に、悪い印象をもつ読者も少なくありませんでした。
『遊郭編』の最後に登場した伊黒は、上弦の鬼との死闘で瀕死の傷を負った音柱・宇髄天元に向かって「ふぅん そうか ふぅん 陸(ろく)ね 一番下だ」「上弦の 陸とはいえ上弦を倒したわけだ実にめでたいことだな 陸だがな」と辛辣な言葉を吐きます。
さらに、「柱を引退する」と言う天元に「お前程度でもいないよりはマシだ 死ぬまで戦え」と言い放つのも強烈です。仲間に対する毒舌の印象が強い伊黒ですが、『鬼滅の刃』の物語終盤には、生まれた時から壮絶な人生を送ってきた伊黒の半生が明らかになります。伊黒の内面を知り、彼に対するイメージが覆る場面が、アニメで描かれるのを楽しみに待ちたいと思います。
ウソや言い訳ばかり 上弦ノ肆「半天狗」
「刀鍛冶の里編」で炭治郎たちを襲うことになる上弦ノ肆の鬼「半天狗」も、読者の印象が悪いキャラクターです。半天狗は首を斬っても倒すことはできず、むしろ分裂して強くなっていくという、特殊な能力としぶとさを備える鬼です。
作中では4体に分裂して炭治郎たちを苦しめましたが、戦闘能力と同じくらい、「性格の悪さ」も印象的です。かつて人間だった頃は、「目が見えない」と嘘をついて盗みや殺人などを繰り返し、「手が勝手に」と言い訳する始末。
人間だったころに悲劇に遭っている鬼が多いなか、「同情できる部分が少ない」鬼ということもできますが、炭治郎たちと対峙した時も、負けそうになると「弱いものいじめをするな」と発言するなど、独善的で反省のない態度で炭治郎たちを憤慨させています。