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ギャルゲーも出してた!? 任天堂のマイナージャンル名作選

『マリオ』、『ポケモン』、『スマブラ』など世界的な大人気シリーズを多数展開する任天堂ですが、ちょっとマイナーなジャンルでも数多くの名作を輩出してきました。ゴール目指して長大なコースを走るラリーや昔話をモチーフにしたアドベンチャーゲームなど、任天堂の「隠れてしまいがち」な名作を紹介します。

もはや網羅も時間の問題!?

ファミコン ディスクシステムで産声を上げた『メトロイド』 (C)1986 Nintendo
ファミコン ディスクシステムで産声を上げた『メトロイド』 (C)1986 Nintendo

『マリオ』、『ポケモン』、『スプラトゥーン』…とヒット作を挙げれば枚挙に暇がない任天堂のゲームタイトル。同社がこれまでにリリースしてきたタイトルはジャンルも多岐にわたり「まだ手を付けていないジャンルを挙げた方が早いのでは?」と思えるほどです。レトロなタイトルを中心に、ちょっとめずらしいジャンルの任天堂タイトルを振り返ります。

●新たなジャンル名を生み出した傑作探索アクション

 最初に紹介するのはファミコン ディスクシステムでリリースされた『メトロイド』です。凄腕の女性バウンティハンター、サムス・アランを主人公とする探索アクションゲームで、『大乱闘スマッシュブラザーズ』のプレイアブルキャラとしてもおなじみです。

 今回紹介するなかでは群を抜いてメジャーな作品ですが、本作は「あまりに名作だったのでひとつの新たなジャンル名になってしまった」というユニークな特徴があります。海外ではいつしか本作のような「サイドビューの探索型アクション」が”メトロイドヴァニア”と呼ばれるようになり、今日は日本でも同じ呼称が用いられるようになっています。

 ”ヴァニア”の部分は、初代PlayStationでコナミからリリースされた『悪魔城ドラキュラX 月下の夜想曲』の海外タイトル名『キャッスルヴァニア』に由来します。この2タイトルがいかに海外ゲーマーたちに刺さったのかがうかがえますね。

●ファミコン時代に豊作だったアドベンチャーゲーム

「見る」、「聞く」、「移動する」などのコマンドを選んで物語を進行させるアドベンチャーゲーム。ファミコン~ディスクシステム時代は任天堂も精力的で、「桃太郎」や「金太郎」など複数の童話をミックスした『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島(前編・後編)』やNintendo Switchでリメイクされた『ファミコン探偵倶楽部』シリーズなど、いくつものタイトルが制作されました。

 とりわけ変わりダネなのは、1987年にディスクシステムで発売された『中山美穂のトキメキハイスクール』でしょう。当時の人気アイドル歌手・中山美穂さんとタイアップしたタイトルで、トキメキ学園に転入してきた主人公が転校初日にぶつかってしまった女の子は、メガネをかけて正体を隠しているスーパーアイドル・中山美穂本人だった…というガチガチのラブコメでした。かなりめずらしい「任天堂の恋愛ゲーム」です。

 また、『新・鬼ヶ島』のスピンオフ作品『平成 新・鬼ヶ島(前編・後編)』は、フィギュアスケートの羽生結弦選手が好きなゲームとして挙げたことでも話題となりました。

●レースはレースでもめずらしいラリーゲーム

 任天堂のレースゲームは『スーパーマリオカート』がおなじみですが、ディスクシステムではマリオとルイージが制限時間内にチェックポイントを通過しながら遠く離れたゴールを目指すラリーゲーム『ファミコングランプリII 3Dホットラリー』がリリースされました。

 ラリーという題材はもちろん、専用ゴーグルをかけると画面が飛び出して見える「ファミコン3Dシステム」にも対応しているのもユニークでした。タイトルやコンセプトがニンテンドー3DSと相性バッチリなので「リメイク作がきっと出るはず…!」と楽しみにしていたのですが、結局出ずじまいでした。…ザンネン!

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