マグミクス | manga * anime * game

新元号になる前にーー”平成アニメ”とは何?『平成最後のアニメ論』著者に聞く

平成アニメの3大特徴とは?

『モブサイコ100 REIGEN ~知られざる奇跡の霊能力者~』Blu-ray(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)
『モブサイコ100 REIGEN ~知られざる奇跡の霊能力者~』Blu-ray(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

ーー「平成アニメ」の特徴は、何でしょうか?

 特徴はたくさんありますね。このテーマだけで1冊の本が書けそうです。まず、コアなオタクから、ライトなオタク、あるいは普通の人たちにもアピールするような作品がたくさんある。最近テレビ放映されている作品を例に挙げれば、『モブサイコ100』や『転生したらスライムだった件』はオタク向けですが、『ジョジョの奇妙な冒険』『約束のネバーランド』『風が強く吹いている』(いずれも2019年)などは一般の人たちでも名前くらいは知っている。そうした幅広い視聴者層をカバーできるだけのコンテンツがあること。これがひとつ目です。

 ふたつ目は、『機動戦士ガンダム』や『おそ松くん』といった昭和のアニメと比べると、画質が断然違うことです。平成15(2003)年に、テレビ放送がアナログから地上デジタルになり、画面比率が従来の4対3から16対9になるとともに、画像の解像度が高くなったため、アニメ制作会社ではデジタル化が進みました。なので、実写に劣らない画質の高い作品が増えたんです。4Kや8Kの時代が到来したので、今後ますます画質が向上しそうです。

 最後の3つ目は、平成アニメはいろいろな楽しみ方ができるという点です。原作つきのアニメの場合、原作のライトノベルやマンガを読みますよね。ゲーム化されたらそのゲームで遊んだり、コスプレで何人かが集まって同一作品の合わせに興ずる。あるいは、作品の舞台である聖地へ訪れたり、『ラブライブ!』のコンサートへ行ったり、「テニミュ」(『テニスの王子様』のミュージカル)のようなミュージカルを見に行く。いわゆる「2.5次元」的な文化が花開きました。

 整理すると、幅広い視聴者をカバーできるコンテンツが存在すること、映像の質の高い作品が増えたこと、多角的にコンテンツを楽しむことが可能になったこと。この3点が平成アニメの特徴だと思います。

この記事の画像をまとめて見る

画像ギャラリー

1 2 3 4