『ドラクエ』から消えた要素3選 装備の「アブなさ」が薄まる!?
シリーズ生誕37周年を迎える「ドラゴンクエスト」(ドラクエ)と言えば、国内はもちろん世界市場でも存在感を放つ人気RPGです。その歴史を紐解いてみると、ナンバリングタイトルを重ねるうちに、いつのまにか影が薄くなった要素がいくつか見受けられます。今回は昨今の「ドラクエ」で見かけなくなった要素を3つご紹介します。
国民的RPG「ドラクエ」から消えてしまった要素

2023年5月で生誕37周年を迎える「ドラゴンクエスト」(以下、ドラクエ)シリーズ。1980年代にあまりの人気ぶりから社会現象へ発展し、ナンバリングタイトルを重ねながら国民的RPGとしての地位を確立しました。現在もそのブランド力は健在で、2022年には最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』に関する情報が発表されました。
今回はゲーム史に名を刻み続ける「ドラクエ」シリーズに焦点を当て、「いつのまにか見かけなくなった要素」をいくつかご紹介します。スピンオフタイトルを含めるとかなりの作品数を誇る「ドラクエ」ですが、一部の要素はどのような経緯でフェードアウトしていったのでしょうか。
●次第に出番が減っていった「パルプンテ」
発動時に何らかの効果をランダムで呼び出す「パルプンテ」は、『ドラゴンクエストII 悪霊の神々』で初登場したシリーズおなじみの呪文です。
例えば「〇〇はこんらんした」や「〇〇はちからがみなぎった」などであれば、パーティーメンバーのステータスが上昇。また「おおきなきょじんが姿をあらわした」「おそろしいまものをよびだしてしまった」といった敵パーティーにダメージや妨害効果を及ぼすものもあれば、何も怒らなかったり、逆に味方パーティーに被害が発生したりする場合もあります。運によって天国にも地獄にもなるハプニング性の強さからも、パルプンテは「ドラクエ」シリーズにおいて類を見ない呪文と言えるでしょう。
そんなパルプンテですが、昨今のナンバリングタイトルにおいて出番がだんだんと減っているようです。具体的には、PlayStation用ソフト『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』あたりから、味方サイドがパルプンテを習得する機会(レベルアップ・誰かに教えてもらうなど)がほとんど消失。次作『ドラゴンクエストVIII 空と海と大地と呪われし姫君』では内部データこそ存在するものの、製品版で日の目を浴びることはありませんでした。
ただ完全に「ドラクエ」シリーズから消えたわけではなく、一部イベントや必殺技などで名称が使われることもあり、2023年現在はスマートフォン向けアプリなどのスピンオフタイトルで活躍の機会を得ています。