【アベンジャーズ社内政治】アイアンマンとキャプテン・アメリカ、上司にするなら?
奔放さゆえに、メンバーとの対立も
『アイアンマン』(2008年)でテロリストに拉致され、自身のスターク社製兵器が悪用されている現実を知り、命の危険にさらされたことで、トニーは慈善事業家という顔を持ち始めます。『アンジャーズ』(2012年)でアベンジャーズに加入すると、自身の財産や技術を他人のために惜しまず提供するようになりました。
一方で『アイアンマン3』(2013年)では、「僕はトニー・スターク。かっこいいモノを作った、素敵な彼女もゲットした、たまに世界も救った。そう、でもなぜか寝れないんだ」と胸の内を吐露したり、電池切れになった人工知能J.A.R.V.I.S.(ジャービス)に向かって「一人にしないでくれ!」と言い放ち、いなくなることに怯える姿を見せます。華やかな一面を持ちながらも、孤独を抱えていることがトニー・スタークの魅力のひとつです。
ですが、言ってしまえばキャプテン・アメリカと対になるこの奔放さが、大きな問題としてアベンジャーズに影を落としたのは言うまでもありません。『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016年)では、アベンジャーズのメンバーと真っ向から対立します。
100年の老舗!?「キャプテン・アメリカ」
2018年に御年100歳を迎えたキャプテン・アメリカ。彼の100年を簡単に振り返ってみましょう。
のちにキャプテン・アメリカになるスティーブ・ロジャース。彼は米陸軍兵として第二次大戦に徴兵されました。彼は虚弱体質の兵士でしたが、国に対する愛から、米陸軍で進行中だった「スーパーソルジャー計画」に志願します。
作品背景の当時のアメリカは対ドイツ体制であり、盲目的な愛国心は正当化されていました。文字通り、プロパガンダのような星条旗を彷彿とさせるコスチュームに身を包んだスーパーヒーローとして、スティーブはキャプテン・アメリカに生まれ変わります。
『キャプテン・アメリカ/ザ・ファースト・アベンジャー』(2011年)で、敵であるヒドラ党の新型爆弾による攻撃を防ぐために自ら犠牲となったキャプテン・アメリカ。爆撃機を北極に墜落させ、仮死状態のまま北極の氷の下で眠り続けることになります。以降の彼の物語は、70年後の現代で蘇生されるのを待つことになります。