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アニメ本編が地獄であるほど「ほのぼの」が求められる? 「グエキャンがなければ心折れてた」

アニメやマンガの鉄板の展開のひとつといえば「シリアスな展開」です。手に汗握る壮絶なストーリーは面白いですが、ふとした時に「もっとほのぼのした作品だったら……」と考えてしまうことも。ネット上では「原作が地獄であればあるほど、視聴者やファンはほのぼのやネタを求めがち」という説が話題になっていました。

公式がほのぼのを用意することもある?

TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2ティザービジュアル (C)創通・サンライズ・MBS
TVアニメ『機動戦士ガンダム 水星の魔女』Season2ティザービジュアル (C)創通・サンライズ・MBS

 気分が沈んでしまうと分かっていても、ついつい読んでしまうシリアスな展開の作品。最近では『機動戦士ガンダム 水星の魔女』の第1クール最終回が、視聴者の想像を超える鬱展開として話題になりました。そんなシリアスな展開を迎える作品では、原作では考えられないほのぼのとしたネタがネットに投稿されがちです。ネット上では「原作が地獄であればあるほど、視聴者やファンはほのぼのやネタを求めがち説」が語られています。今回はシリアスな作品の、ほのぼのとしたネタを見ていきます。

 例えば、『機動戦士ガンダム 水星の魔女』では、第6話「鬱陶しい歌」にてグエル・ジェタークが家を追い出され、校内でキャンプ生活をしている姿が描かれました。『ゆるキャン△』にかけてTwitterでは「#グエキャン」が話題となり、多数のファンアートが投稿されました。おもしろネタ系の作品やかわいい作品など、さまざまな内容です。キャンプ中のグエルが生徒たちからいじめられていたエピソードなども相まって、ほのぼのとした癒やしが求められていたようです。「グエルのキャンプシーンがなかったら完全に心が折れてた」という声もあがっていました。

 また本編のシリアスな展開に対して、ほのぼのとしたネタを作るのは読者や視聴者の二次創作だけではありません。鬱展開作品として有名な『進撃の巨人』では、『進撃!巨人中学校』というスピンオフ作品が公式から出ています。『進撃の巨人』の登場人物が「中学校の先生や生徒だったら……」という設定のコメディ作品です。他にも『新世紀エヴァンゲリオン』には、『新世紀エヴァンゲリオン 碇シンジ育成計画』という『エヴァ』の登場人物たちで展開されるラブコメディ作品がありました。

 シリアスな作品に本編とは違ったほのぼのやネタが多いことに関して、「オタクは原作が地獄であるほど二次創作をしてしまうんだ」「現実から目を背けるために仕方がない」といった声があがっています。本編で傷んだ心をほのぼのやネタで癒やしたいという人が多いようです。

(マグミクス編集部)

【画像】かなりぶっ飛んでいる『ガンダム』スピンオフ

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