【漫画】連れて帰った捨て犬はおっさん? 哀愁漂う姿が「クセになる」4コマに11万いいね
道端に捨てられた犬と目が合ってしまった大学生。勢いで自宅に連れて帰りますが、犬は二足歩行で歩いたり、おっさんのようにTVを見始めたりして……。『後の夫婦である』の作者・湊ユウキさんにお話を聞きました。
「普通」じゃない犬と大学生の組み合わせがツボすぎる!

ある日、道沿いに捨てられた犬に出会った大学生のあゆむ。「犬苦手なんだよね」と言いながらも勢いで自宅に連れて帰ります。「とりあえず降りてね」と、犬を降ろすと、犬は二足歩行で歩き始めて……。人間のような行動を取る犬と、超鈍感な大学生のコミカルストーリーです。
湊ユウキさん(@MIRA63979682)が「拾った犬がなんか変だった話」としてTwitterに投稿した、創作マンガ『後の夫婦である』第1話が話題です。普通の犬と大学生のほのぼのマンガではなく、哀愁ただよう犬とド天然な大学生の組み合わせ、そしてタイトルの『後の夫婦である』と、情報量の多さに読者が「どういうこと!?」と混乱するほど、何度も読み返したくなる作品です。
この投稿へのいいね数は11万を超えており、読者からは「なんかクセになる」「有能すぎてかわいい」「哀愁ただよう犬にハマった」などの声があがっています。作者の湊ユウキさんにお話を聞きました。
ーー湊ユウキさんがマンガを描き始めたきっかけや漫画家としてのデビューの経緯を教えて下さい。
私がデビューしたのは1年半前、漫画家のデビューとしてはかなり遅い51歳のときでした。10代で漫画家を目指して雑誌に投稿するもまったく芽が出ず、完全に諦めていました。そして30年のブランクの後に趣味で描き始めた作品で50歳にして初めて受賞、デビューに至りました。デビュー作の『アラフィフ転生』(新潮社)は、アラフィフ女性が憧れのマンガのなかに入るという内容で、作者自身も「アラフィフでの転生者!」と言われました(笑)。
ーー『後の夫婦である』のお話が生まれたきっかけは何ですか?
「後の夫婦である」という言葉が気に入って、決して夫婦にはならないような組み合わせでマンガを描きたいと思ったのがきっかけです。

ーーコミカルに描かれる、大学生と犬の関係性がとても魅力的です。この作品を描くうえで特に意識した点はありますか?
犬は会話ができないし、大学生は感情を出さないので物語は盛り上がりもなく進みますが、あえてそのゆるさを楽しんでいただけるよう意識しました。
ーー今回の投稿には300件を超える、読者からの感想が寄せられています。特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。
「スヌーピーっぽい」という感想がありましたね! 大好きだったので光栄です。昔グッズを集めていて、母が英語の原本を買ってくれました。もちろん全く読めなくてストーリーは知らないのですが(笑)。あとは「アンジャッシュさんのコントのようだ」という感想がありました。私も大好きです! コントのようなテンポで読んでもらうために、あえて同じ構図を続けたりすることもあります。
ーータイトルの『後の夫婦である』に、どうつながっていくのか、今後のストーリーに関心を持つ読者が多いです。湊ユウキさんが特に推したい、『後の夫婦である』の今後の見どころはどこですか?
最後に「なるほど」と思っていただけるようにしたいと考えています。それまでは、ただただひとりと1匹のゆるい日常を見守って下さい。大人も子供も安心して楽しめる内容です。
ーー今後、発表される作品については、どのように活動していきたいとお考えでしょうか?
まだまだ新人、伸びしろしかないと思っています。いろんな作品にチャレンジして行きたいです! よろしくお願いします!
(マグミクス編集部)