「予想外すぎた」ジャンプ作品の意外なカップリング 「そもそも誰?」
推しキャラが意外なキャラクターとくっついてしまうケースは、意外と少なくありません。しかし、あまりに唐突すぎるとファンが拒否反応を示したり、賛否両論が巻き起こったりしてしまうこともあります。
えっ、主人公と一緒になるんじゃないの!?
アニメやマンガの醍醐味といえば、主人公や仲間らキャラクターの人間関係でしょう。特に連載期間が長い作品では、作中で紆余曲折を経て、付き合ったり、結婚したりすることも珍しくありません。
ただ、そのお相手がファンの意中のキャラでないこともあります。そのときは「作者の贔屓(ひいき)や好み」と揶揄されることもしばしば。人気作品で最終的にくっついた、意外なカップリング2組を紹介します。
●一護とくっつくと信じていたファンも多数「朽木ルキア×阿散井 恋次」
『BLEACH』は主人公の黒崎一護をはじめ、ビジュアルも性格も個性的で、魅力的なキャラクターが多数登場します。そのなかでも朽木ルキアは、一護を死神にするきっかけをつくった同作品のなかでも特別なキャラクターです。
最序盤の「死神代行編」でルキアは黒崎家に居候していたほか、「尸魂界篇」では処刑されるルキアを救うために一護が尸魂界に乗り込むなど、まるでヒロインのような立場でした。そのため、リアルタイムでマンガやアニメを追いかけていたファンのなかには、ルキアがヒロインと認識していた人も多かったでしょう。
しかし、「破面編」以降、一護とルキアは相棒や理解者といった関係が強まりました。その傾向に比例して、ルキアは護廷十三隊六番隊副隊長の阿散井恋次とのやりとりが増えていきます。恋次はルキアの幼なじみであり、作中でのバトル回数も多い主要キャラのひとりです。そして最終回、ルキアと恋次が結婚して娘がいることが明らかとなります。
恋次からルキアへの好意を示すシーンはあるものの、描写が少なかったため衝撃を受けたファンも多かったようです。一護と織姫が結婚して息子がいることも明らかになったため、最初から一護とルキアを応援していた人にとっては、少々受け止めるのに時間がかかったラストだったといえるでしょう。
●『NARUTO』は結婚ラッシュ!? 脇役同士は「誰?」な反応も「秋道チョウジ×カルイ」
『NARUTO』は、近年の少年マンガでは稀に見るほど、登場キャラクターが最終的に結婚した作品です。続編の『BORUTOーボルトー』では、その子供たちが主要キャラを占めていることから、ファンの心情だけでなく物語においても、カップリングは重要といえるでしょう。
カップリングを見てみると、ナルトとヒナタ、サスケとサクラといった作中でも好意がはっきりと描かれていたキャラがくっついたケースがほとんど。脇役同士もサイとイノといった仲間同士のほか、最初は敵同士で直接戦ったこともあるシカマルとテマリなど因縁があるキャラがくっついています。
そのなかで異彩を放ち、ファンを困惑させたのが、秋道チョウジとカルイの夫婦でした。ナルトの悪友であるチョウジは、巨漢で存在感は抜群でしたが、同僚のシカマルのような女性キャラとの絡みはほぼ皆無。さらにお相手のカルイは、雲隠れの忍でナルトを(ギャグシーンで)ボコボコにしたことはあるものの、いわばチョイ役のキャラでした。そのため、当時は「誰だっけ?」や「なんで?」という声もチラホラ聞かれたようです。
他の夫婦と比べ影が薄かったふたりですが、愛娘の秋道チョウチョウは色黒でぽっちゃりというチョウジとカルイから受け継いだ外見はもちろん、明るく意外と面倒見の良い性格もあり、『BORUTO』には欠かせない存在でファンからも愛されています。
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物議を醸した2組のカップリング。それぞれの受け止め方はファンの自由ですが、人気作品では続編や外伝などで子供や夫婦になったキャラが登場することもあるので、結局は「楽しんだ者勝ち」といえるかもしれません。
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