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名門スクウェア、不遇の時代に「失敗」したFCゲーム3選「爽快感が…」「調整不足(泣)」

全体を通して調整不足だった3DダンジョンRPG

1985年12月19日発売『テグザー』。PC版からの移植に際して自機の攻撃モーションが変更に。弾着までの時間が増え、PC版よりも難易度が相対的に上昇した(スクウェア)
1985年12月19日発売『テグザー』。PC版からの移植に際して自機の攻撃モーションが変更に。弾着までの時間が増え、PC版よりも難易度が相対的に上昇した(スクウェア)

●『ディープダンジョンIII勇士への旅』(1988年5月13日発売)

 スクウェア並びにDOG(ゲーム開発ブランド)が立ち上げた3DダンジョンRPG「ディープダンジョン」シリーズ。その3作目である『ディープダンジョンIII勇士への旅』は、調整不足と言わざるをえないクオリティも相まってか、前2作の好評価に続くことができませんでした。

 理由はいくつも考えられますが、とりわけ原因として挙げられるのは「自由度の低いパーティー編成」と「安定しない戦闘バランス」。前者はプレイヤー側で職業(キャラクター)を自由に組み替えられるのにもかかわらず、進行面を考慮するとパーティー編成の固定化がほぼ避けられません。後者は文字通り、戦闘で発生するダメージが敵味方ともに安定せず、ゲーム開始からプレイヤーの頭を常に悩ませます。くわえて演出を司るグラフィックやBGMもどこか淡白で、ゲームプレイをうながす動機としては不十分と言わざるをえません。

 突出したクソゲー要素で作品そのものが壊れていると言うより、全体的に駄作感がただよう『ディープダンジョンIII』。同シリーズは1990年4月の『ディープダンジョンIV 黒の妖術師』を最後に、実質の休止状態となりました。

※本文を一部修正しました(2月20日9時31分)

(龍田優貴)

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