『聖闘士星矢』「蟹座は星座カースト最下位」はもう古い? 汚名返上したその後の活躍
243年前に蟹座が大活躍!
車田正美先生の本編では不遇の蟹座ですが、本編から243年前の時代を舞台とした、手代木史織先生の外伝『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話』においては全く逆です。
イタリアの古語で死刑執行人を意味する名を持つ蟹座のマニゴルドは不敵で不屈で傲岸不遜、神をも恐れぬ黄金聖闘士として描かれており、教皇セージ唯一の弟子にあたります。つまり教皇はかつて蟹座の黄金聖闘士だったのです。
自らを犠牲にして死の神タナトスに一矢報いたマニゴルドの気高さは「いじられキャラの蟹座」イメージを覆す強烈なインパクトがあります。彼の活躍に救われた蟹座の人は多いのではないでしょうか。
●星座カースト崩壊!蟹座は個性の星座
『聖闘士星矢』には数多くの外伝やスピンオフ作品が存在しています。マニゴルドのようにデスマスク以外にも蟹座の黄金聖闘士は登場しますし、デスマスク自身について異なる解釈がなされるケースも多々あります。
手段を選ばぬ冷徹な殺し屋の側面が強調されている作品から、冷酷な態度を改め再び黄金聖衣に認められる作品、卑劣要素とコメディ要素が強調され外見まで変化した作品などさまざまです。
星座カースト最下位で子供時代には「からかい」の原因になったデスマスクですが、今となっては黄金聖闘士のなかで最も個性が際立つキャラクターと言えるかもしれません。
やはり強くてかっこいい集団のなかには、彼のような個性派も必要なのです。
(レトロ@長谷部 耕平)