マグミクス | manga * anime * game

『ドラクエ』の攻撃呪文「メラ、ヒャド、バギ」←わかる 「ドルマ」←何が起きてるの?

『ドラゴンクエスト』の攻撃呪文といえば、「メラ」「イオ」「ヒャド」などが浮かびます。ところが、「ドルマ」という呪文が気付けば定着しています。いったい、いつからある呪文なのでしょうか?

気付けばレギュラー入りの「ドルマ」って何?

ナンバリングタイトルではニンテンドーDS用ソフト『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』で正式採用された「ドルマ」
ナンバリングタイトルではニンテンドーDS用ソフト『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』で正式採用された「ドルマ」

 日本が誇るRPG『ドラゴンクエスト』には、たくさんの呪文が登場します。炎系の呪文である「メラ」、氷でダメージを与える「ヒャド」、真空波で相手を切り裂く「バギ」、爆発系の「イオ」や、高熱波で相手を焼き尽くす「ギラ」などなど、攻撃呪文だけでも多種多様です。

 ほかにも、雷でダメージを与える「デイン」系の呪文、MP全てを使い果たし大爆発を起こす「マダンテ」など、ナンバリングを重ねるごとに、その数はどんどん増えていきます。

 例えば「マダンテ」は『ドラゴンクエストVI 幻の大地』で初登場。逆に「ヒャド」の上位呪文であった「ヒャダイン」は『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』で華々しくデビューするも、次回作『ドラゴンクエストIV 導かれし者たち』を最後にその姿を消しました。呪文ひとつとってもシリーズごとに栄枯盛衰があるのが特徴です。

 さて、こうした呪文のなか、気付けば当然のように定着している呪文系があります。それが「ドルマ」です。『ドラゴンクエストウォーク』などのアプリでも大活躍しているので、どこか違和感をおぼえつつも素知らぬ顔をしてきました。さて、この「ドルマ」は、いつからあるのでしょうか。

 初出は2006年に発売された『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』。正当なナンバリングでなくスピンオフで産声をあげたのです。それが2009年の『ドラゴンクエストIX 星空の守り人』に採用されました。以降、『ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン』、『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』とレギュラー入りを果たしています。

 それにしても、どこか解せません。「メラ」なら炎、ヒャドなら「氷」、バギなら「風」、と何が起きているか一目瞭然なのに対し、「ドルマ」はいったい、何なのでしょうか。エフェクトはというとおおよそ「紫色の何か」が破裂して敵にダメージを食らわせています。

 ではこちらが何かといえば「闇のチカラ」です。……なんというか「ジャンル」です。ジャンルで攻撃するのです。(登場初期は多少ブレがありましたが)今はそれ以上でも以下でもないようです。

 攻撃呪文に「闇」属性という新しいジャンルを切り開き、勇者側であろうと邪悪な香りのする技が使えるようになったのですから、その功績は大きいのです。

 ちなみに「ドルマ」は「ドルクマ」「ドルモーア」と上位呪文が存在します。またさらにその上に「ドルマドン」、そして敵全体にランダムにドルマ系のダメージを与える「ドルマータ」なんて派生呪文もあります。今、最も勢いのある(比較的)若手呪文のひとつです。応援しましょう。

(片野)

【画像】ドラクエ名物! 女性キャラのお色気装備

画像ギャラリー