オタク向け終活サービス「生前見積」の真の意味とは
作品愛を後世につなぐ"橋渡し"に
今から10年後を考えた時、サービス利用者の年代が子供の頃に影響を受けていたアニメタイトルは、より幅広い世代に馴染みの深いものが少なくありません。
例えば、『機動戦士ガンダム』(1979年)は、現在も続々と新作が制作されるほどの国民的ロボットアニメです。「ガンプラ」や、映画のポスターなど、その人気と比例してグッズも種類豊富に販売されています。
週刊少年ジャンプの『キン肉マン』(ゆでたまご/集英社)では、「キン肉マン消しゴム(通称キン消し)」が有名なグッズです。『ビックリマン』(ロッテ)は、シールが付属した食玩として大ブームを起こし、コレクションアイテムとしても有名です。なかには、査定金額数十万円にのぼるシールもあるとされています。
同サービスについて、SNSでは「時代にあっており、需要が増えてくる」といった声がみられますが、「生前見積」が掲げるコンセプトは、「後世のコレクターへの引き継ぎやご家族への財産としてのお役立てなど、生前のご希望に沿ってコレクションを引き継ぐお手伝い」としています。
長年アニメやマンガとともに育ってきたのファンにとって、グッズは何にも代え難い宝物。「生前見積」サービスは、単にグッズの価値を数値化するだけでなく、作品への愛情を後世に伝える”橋渡しの役目”を果たすことで、その真価を発揮するものといえるでしょう。
(マグミクス編集部)