ニュータイプ覚醒前から怪物!『ガンダム』アムロ・レイによる「圧巻の神業シーン」3選
強敵シャアとの戦闘にも早々と適応

●シャアと同時に複数機に対応!
アムロ・レイのライバルとして有名なシャア・アズナブル。「赤い彗星」の異名で知られるシャアは、連邦軍にまでその名が轟く、エースパイロットです。「赤い彗星」の存在を察知したパオロ艦長が、即座に逃げる判断を下したことからも、いかに恐れられていたか分かります。
アムロにとっても、最初の頃は手も足も出なかった強敵でした。しかし、ルナツーの基地を巡る3戦目の対戦で、早くもアムロは連邦軍が恐れる赤い彗星と好勝負を繰り広げます。
シャア専用ザクIIが振り下ろしたトマホークを、アムロはガンダムのビーム・サーベルで受けとめ、その態勢のまま、もう1本のビーム・サーベルを左手で抜くと、背後から迫っていた別のザクIIのコクピットを貫くという離れ業を披露します。
ガンダムの機体性能がいかに優れているにせよ、連邦軍が恐れるシャアと戦いながら、別の敵機にまで対応した視野の広さと機敏な対応力には脱帽です。それもシャアとの3戦目の出来事なので、アムロの急成長には驚かされます。
続くシャアとの4戦目でも、当たり前のようにシャアと対峙しながら別機体を相手にしていたアムロ。かつて「モビルスーツの性能の違いが、戦力の決定的差ではないことを教えてやる」と言っていたシャアも、「腕が上がってきたようだな、このパイロットは」とアムロに対する評価を改めています。
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序盤からこんなに強かったアムロは、地球に降り立ってからもランバ・ラルや黒い三連星といった強敵と激闘を繰り広げ、パイロットとしての技量と経験を積んでいきます。そして再度宇宙に上がってからはニュータイプとして明確に覚醒し、もはや誰も太刀打ちできない本物の怪物へと進化を遂げました。
しかし、アムロ・レイの人並み外れた強さを支えたのは、持ち前の操縦センスとニュータイプ能力だけではないでしょう。ランバ・ラルのグフを撃破しながらアムロは己の未熟さを受けとめ、「僕は……あの人に勝ちたい」とつぶやいたシーンからも分かるように、飽くなき向上心と努力の人でもあったのです。
(大那イブキ)