『サザエさん』2代目タラちゃん声優がデビュー そっくりな声に「絶賛の嵐」
2023年2月に亡くなった貴家堂子さんに代わって、『サザエさん』の2代目・タラちゃん役が愛河里花子さんになりました。後退から初放送となる3月5日には、「タラちゃん」がTwitterでトレンド入りするなど話題を呼んでいます。愛河さんが過去に演じたキャラと、新しいタラちゃんの声に関する評判を見ていきましょう。
「タラちゃん」がTwitterでトレンド入り! 2代目の幕開け
国民的アニメ『サザエさん』のタラちゃん(フグ田タラオ)役を務めてきた貴家堂子さんが2023年2月5日に逝去し、新たに愛河里花子さんが同役を担当することになりました。3月5日放送回から愛河さんが声優を務め、「タラちゃん」がTwitterでトレンド入りするなど多くの反響を呼んでいます。
2代目タラちゃんの注目の第一声は、「僕も欲しいです~」でした。3月5日放送の第1話「姉さんのマイカー」で、サザエは買い物時に近所の五十嵐夫人に会い、車に乗せてもらうことに。その後、家族でマイカーについて話していると、タラちゃんが「僕も欲しいです~」と言い出します。ワカメが「何が欲しい?」と問いかけると「赤い車です」と、いつものようにかわいらしく答えていました。
2代目タラちゃんの声がお披露目され、ネット上では「新タラちゃんの声、違和感なさすぎて泣きそうになった……」「タラちゃんがタラちゃんだった!」と、違和感のない声色に絶賛のコメントが数多く寄せられています。なかには「タラちゃんの声変わってたの!?」「そうか、今日から新声優だったか。トレンドを見るまでわかんなかった」と、違いに気が付かなかった人もいるようでした。初代タラちゃんの声にそっくりで、愛河さんが「タラちゃん」という役柄を、大切に受け継いでくれたことが伝わってきます。
愛河さんはこれまで『ポケットモンスター』のゼニガメ、コダック、アシマリや『まじめにふまじめかいけつゾロリ』のイシシ役、『とっとこハム太郎』のこうしくん役などを担当。また、NPO法人「声と未来」の理事長を務めており、絵本の読み聞かせを定期的に開催するなど、多岐にわたって活躍しています。
数々の実績から、放送開始前も、ネット上では「愛河さんが演じるタラちゃん楽しみ!」と、期待の声が寄せられていました。歴史ある国民的アニメの声優に抜擢されたことでプレッシャーを感じていたかもしれませんが、愛河さんはファンの期待に見事に応えてくれています。
前任の貴家堂子さんは、1969年10月にサザエさんのアニメ放送が始まって以来、タラちゃん役を務めてきました。2019年には「最も長くテレビアニメシリーズにおいて同じ役を演じ続ける声優」で、サザエ役の加藤みどりさんとともに、ギネス世界記録に認定されています。
貴家さんは逝去する直前までアフレコに臨んでおり、最後のセリフは2月26日放送の第4話「わが子と遊べば」の食卓シーンで言った、「パパはいつも遊んでくれるですよ」でした。生涯現役を貫いた貴家さんに対し、訃報を聞いたファンからは「長い間ありがとうございました」と労いの言葉が多く寄せられています。54年もの時を刻んだタラちゃんの声は、いつまでも視聴者の心のなかで生き続けることでしょう。
放送開始から声が変わっていないのは、加藤さんが演じるサザエだけになってしまいましたが、いつもの磯野家の日常を描けているのは、後任の声優さんたちがしっかりと受け継いでいるからです。愛河さんがこれからタラちゃんとどのように歩んでいくのか、ファンの期待が集まっています。
(LUIS FIELD)