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放送開始の新戦隊『キングオージャー』に心配の声 「予算、大丈夫?」

2023年3月5日の第1話で、最高の幕開けをした『王様戦隊キングオージャー』ですが……放送開始前からとある「同情の声」が寄せられていました。いったい体何がファンを心配させているのでしょうか?

一瞬でささやかれていた「同情の声」を吹き飛ばした最高の第1話

『王様戦隊キングオージャー』キービジュアル (C)テレビ朝日・東映AG・東映
『王様戦隊キングオージャー』キービジュアル (C)テレビ朝日・東映AG・東映

 2023年3月5日から始まった、戦隊シリーズの最新作『王様戦隊キングオージャー』……最高の幕開けでした。

 3DCGによる圧倒的な映像美と、ファンタジー世界観の提示、戦闘シーンの迫力、そして第1話にして合体ロボが登場するスピード感に、絶賛が続出しています。怒涛の展開は視聴者の度肝をぶち抜いて、「キングオージャー」がツイッターの世界トレンド1位を記録しました。

 これにより、放送前に一部でささやかれていた「謎の同情」が、杞憂に終わったと言えるでしょう。一体、どんな同情だったかといえば……

「キングオージャー ハードル高くなりすぎてかわいそう」
「ドンブラ級のインパクトを期待されるのが気の毒」
「前2作がやりたい放題だったからな……」

 というような声が、SNSで多くつぶやかれていたのです。たしかに、前2作の戦隊シリーズ『機界戦隊ゼンカイジャー』、そして『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』は、余りにも強大なインパクトを残していたため、その後任である『キングオージャー』の期待値は、かなり高くなってしまっていたかもしれません。こと最終回を迎えたばかりの『ドンブラザーズ』ファンからすれば、その喪失感は大きく「ドンブラロス」などという言葉も生まれていました。

 ところが、蓋を開けてみれば前述の通りの大迫力スペクタクルで、『ドンブラザーズ』には明確に設定されなかった「悪の組織」も今回はしっかり描かれています。このまま名称通りの「王道」を歩むかどうか、それは脚本を担当する平成生まれの若き天才・高野水登さんの筆にかかっているといって良いでしょう。『ゼンカイジャー』の脚本・香村純子さん、そして『ドンブラザーズ』の脚本・井上敏樹さんという、戦隊シリーズの大ベテランからの引き継ぎ……どんなアンサーが待ち受けるのか。これからのストーリーに期待しかありません。

 なお『キングオージャー』という言葉と一緒に、その余りにも贅沢な映像演出に、「予算大丈夫」という、心配の声がトレンド入りする珍しい事態が発生しています。はたしてこれが、前述の「同情」と同じく杞憂に終わるかどうか。それは私たちの「応援」にかかっているのです。

(片野)

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