【漫画】戦時中、米の減りの早さに違和感を覚えた祖母 盗んだ犯人に「裏切りがつらい」「胸が痛い」
100歳の祖母に、人生で一番嫌だったことは何か聞いた作者。それは戦時中、防空壕に避難するたびに、自宅のお米が減っていることに祖母が気付いたときの話で……。Instagramで公開されたマンガが、「切ない」「大切な話ですね」と話題になっています。作者のむらいひとみさんにお話を聞きました。
戦争によって起きてしまった事件がつらい
100歳の祖母に聞いた戦時中の出来事を描いたマンガ「ばぁば100歳 人生で1番嫌だったこと」が、Instagramで5700以上のいいねを集め話題となっています。戦時中、防空壕に避難するたびに自宅のお米が減っていることに気付いた祖母。ある日防空壕に避難せず、タンスの中に隠れて様子をうかがっていたところ……という内容で、「切ないですね……」「戦争は人の心も傷つける」「胸が痛くなるお話」などの声があがっています。
このマンガを描いたのは、むらいひとみさんです。タイに住んでいた頃の出来事や日常生活をマンガにして、Instagramやブログ「ヒトミ made in タイランド」で発表しています。むらいひとみさんに、作品についてのお話を聞きました。
ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。
ばぁばが100歳になったことがきっかけです。100歳の記念に、ばぁばの思い出を描いていきたいなと思いました。
ーーこの話を聞いたときの心境を教えて下さい。
戦時中は、みんな自分のことで精いっぱいで、他人のことまで考える余裕がなくなってしまうんだろうな……と思いました。
ーーその後、お米を盗まれることはなくなったのでしょうか?
これ以降お米を盗まれることはなくなったそうです。お米を置く場所を変えたりして、盗まれないようによりいっそう気を付けるようにした、と聞きました。
ーーこれまでにも、お祖母様から戦時中の話を聞くことはあったのでしょうか?
あまり聞くことはありませんでした。戦時中は悲しい出来事が多いので、ばぁばから話すこともあまりなかったです。
ーーほかに、印象に残っている昔の話はありますか?
旧満州に行っていた話が印象的でした。日本では食べ物を確保するのもままならず、「満州へ働きに行って、そこでやっとおいしいご飯をたくさん食べられた」と言っていました。
ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?
「こういう経験談は本当に大切な話ですね」「切ない……」などといったコメントをいただきました。「ばぁばの100歳ネタ、楽しんで読んでいます!」というコメントも多くいただいていて、とてもありがたいです。
●むらいひとみさん 過去のインタビュー
(マグミクス編集部)