『ワンピ』ゴムゴムの実の「正体」判明で「雷が効かないのも納得」の声?
『ONE PIECE』の「ワノ国編」では、「ゴムゴムの実」の「正体」が判明しました。読者の間では、そこから「空島編」までさかのぼり、「なぜエネルの雷が効かなかったのか」と疑問視する声もあれば、「逆に納得いく」という人もいるようです。
ルフィにはビッグ・マムの雷すら効かない!?
『ONE PIECE』(著:尾田栄一郎)では主人公のルフィが、「ゴムゴムの実」の能力を活かして、さまざまな強敵とバトルを繰り広げてきました。作中では、そのゴムの性質ゆえに勝利を収めた戦いも多々あります。特に「空島編」に登場したエネルとの戦闘は印象的で、雷を自在に操るエネルの強力な攻撃が、ゴム人間であるルフィにはまったく効きませんでした。
※ここから先の記事は『ONE PIECE』の未アニメ化の内容を含みます。
しかし「ワノ国編」の終盤で、ルフィはついに「悪魔の実の覚醒」に到達し、さらに「ゴムゴムの実」の「もう一つの名前」が、「ヒトヒトの実」の「幻獣種モデル 『ニカ』」と判明しました。ニカとは「太古の昔に奴隷達が信じ、人を笑わせ苦悩から解放してくれる伝説の戦士」と言われている「太陽神」のことで、覚醒したルフィはその「ニカ」と同じような能力を発揮して戦うことができます。
ネット上では、この事実が判明した後、上記の「空島編」を振り返り、「『ゴムゴムの実』じゃないなら、なぜ雷の攻撃が効かなかったのか」と疑問の声も上がっています。
ただ、作中ではニカの身体に「ゴムそのものの性質があった」ということが語られています。「ヒトヒトの実 幻獣種 モデル『ニカ』」の覚醒後は、「ゴムの体に更なる『腕力』と『自由』を与える」ともされており、覚醒して「ギア5」になったルフィの戦い方もかなり自由奔放ではありましたが、ゴムの身体の性質が強化されて身体の拡大縮小が自在になり、周りの物質にも「ゴムの性質」を与える、というようなものでした。
そのため、「本当は『ゴムゴムの実』じゃなかったなら、雷効かなかったのはおかしい」というようなネット上の疑問の声には、「ニカ=ゴム人間だから、結局そこまで大きな違いはないってことでしょ」「昔からルフィの身体がゴムであったことは変わらないから、雷が効かないのもこれまで通り『ゴムだから』で説明つく」と、ツッコミが入っています。
また、一部では昔から「空島編」でのエネル戦に関して、「そもそも雷ほどの高電圧だと、ゴムでも絶縁効果はないし、攻撃効くはず」と、疑問視する声がありました。このような疑問にも、「ニカの能力」なら説明はつくようです。五老星はニカの力を「世界で最もふざけた能力」と称しており、彼には「空想のままに戦う」特性があったとも言われています。そのため、同じ力を持つルフィに関しても、「『ゴムに雷は効かない』と思い込んで(空想して)いたから効かなかった」と、考える説もありました。
さらに、「正直、エネル戦の時から『ゴムだから雷効かない』っていうのはおかしいと思ってたんだけど、『神』の空想の力があったということなら分かる」「当時、ゴムが電気を通さないことと、ルフィがロギア系のエネルを殴れることは『別問題』では? って疑問だったけど、『神の思い込みの力』でぶん殴ってたんだな」と、今回の正体判明で逆に過去の描写に納得する声も出ています。覚醒したルフィはカイドウ戦で「雷をそのままつかんで攻撃する」というとんでもない芸当も見せていたため、覚醒していない状態でも「雷が効かない」「雷の能力者に触れる」くらいの力はあってもおかしくないでしょう。
ちなみに、ルフィは、対エネル戦だけでなく「ワノ国編」でもビッグ・マムの雷攻撃が通じず、「麦わら! てめえ、なぜ雷が効かねえ!」と、驚かれています。さらに、その後でカイドウからも炎の攻撃を受けますが、それにも「根性!」と耐え抜いていました。この一連のシーンでは当時、「ゴムだから雷が効かないのは分かるけど、炎に耐えられるのはなぜ?」「ゴムはむしろ熱攻撃やばいでしょ」と言われていましたが、これもニカの「空想」能力と関連する「思い込みの力」と考えれば、説明はつくかもしれません。
ただ、「そもそもなぜ太陽神・ニカは、『ゴムの身体』を持っていたのか」という疑問がまだ残っています。ネット上では「太陽の神とゴムのつながりがわからないよね」「ニカに空想を実現できる力があったとして、なぜゴムの身体を欲したのか」など、疑問の声が湧いていますが、それはこれからの物語で明らかになるのを待つしかありません。
(マグミクス編集部)