『名探偵コナン』ダイイングメッセージの難易度が高すぎ”!?「本当に死ぬ間際に考えた?」
シリーズ屈指のとんでもダイイングメッセージ!?
極めつけは、単行本102巻に収録されているエピソード「秘密基地のメッセージ」でしょう。県境のライン上で撲殺遺体となって発見された男性が、体を張ったダイイングメッセージを残していました。
というのも、その遺体は口を大きく開け腕時計の金具部分をワザと正面に向けて、ズボンのベルトの金具を掴み、ガニ股というなんとも奇妙なポーズをとっていたのですが、実はこのポーズこそが犯人を名指しするダイイングメッセージ。口、腕時計の金具、ベルトの金具、ガニ股がそれぞれ漢字や記号を表しており、それらの真ん中を県境の線で貫くと犯人の名前が浮かび上がるようになっていたのです。
そしてこれを何度も何度も頭を殴られている状態で捻り出したというから驚きです。犯人に繋がる手がかりを残したい――。恐らくはその一心で、殴られながらも県境のラインにきちんと倒れ込み、珍妙な格好で死にゆく選択をしたのでしょう。
ただ奇妙なポーズの意味を聞かされた犯人は、「何それ?笑える…」と嘲笑っていました。
さすがは日々殺人事件が起こるクライムシティの住人たち。ダイイングメッセージひとつをとっても、我々の常識を軽く越えてきます。次はどのような渾身のメッセージが生み出されるのか、楽しみですね。
(ハララ書房)