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アナタも見逃している、ジブリ映画の「隠れジブリ」3選 「こんなとこにキキが!」

「隠れジブリ」という言葉を聞いたことはありますか?「ジブリ映画を観ていたら、なんと別のジブリ映画のキャラクターがゲスト出演していた!」という、いわゆる制作者側のお遊びが隠れジブリです。今までに何本ものジブリ映画で隠れジブリが確認されています。その中で特に有名な3作品の隠れジブリを紹介しましょう。

『魔女の宅急便』の隠れジブリはどこにある?

1989年公開の『魔女の宅急便』 (C) 2005-2022 STUDIO GHIBLI Inc.
1989年公開の『魔女の宅急便』 (C) 2005-2022 STUDIO GHIBLI Inc.

 アニメ映画の最高峰と聞こえが高いジブリ映画。実は作品の中には、さまざまな遊び要素が隠されているのをご存知ですか? ジブリ映画を夢中で観ていたら、画面の隅に見覚えのあるキャラが……。そんな「隠れジブリ」を見つけながら作品を楽しめるのもジブリが長年に渡り愛される秘密なのかもしれませんね。

 この記事では、隠れジブリがあるジブリ映画の中で、特に有名な3作品を紹介します。

 最初に見ていただくのは、1989年に公開された『魔女の宅急便』の隠れジブリ。キキが実家を離れて旅立つ前の私室のシーンで、ベッドの上にトトロのぬいぐるみが置かれているのです。キキも幼い頃にトトロと出会っていたのかもしれませんね。

 さらに家を出たキキが向かった街のシーンでは、彼女と話す警察官の後ろを走るバスに「STUDIO GHIBLI」のロゴが。別のシーンのバスにも同じロゴがあります。

 キキが飛行船でトンボを助けるシーンにも隠れジブリが。キキを応援する群衆の中に、なんと宮崎駿監督がいるのです。ネット上では「若いころの監督に似ている気がする」「一瞬しか映らなから探すのが大変」とファンの間でもニヤリとしてしまうネタとして知られているようです。

 また1995年公開の『耳をすませば』には、他の作品に登場したキャラクターの名前がいくつも隠れています。例えば、雫が図書館で本を探すシーン。図書館の本棚で斜めになっているためわかりづらいのですが、本の背表紙に「TOTORO」と書かれているのです。さらに地球屋でのシーンでは、からくり時計に『紅の豚』のポルコ・ロッソの名が英語で刻まれています。

 雫がお父さんにお弁当を持っていくシーンにも隠れジブリが。電車から見た駅のベンチに『海がきこえる』の杜崎拓(もりさきたく)と武藤里伽子(むとうりかこ)の姿があるのです。ふたりで旅をしているのかと想像するだけでも楽しくなってしまいますね。他にも雫の部屋の中を注意深く観察すると、『魔女の宅急便』のキキに似た人形が置かれていたり、紹介しきれない隠れジブリが盛りだくさんです。

 せっかくなので作中で雫が出会った猫・ムーンについてのお話しも少し。実はこの猫は、『耳をすませば』から7年後に公開された『猫の恩返し』にも登場しています。他のキャラクターたちとは異なりますが、後から隠れジブリ化した珍しいケースと言えそうですね。

 最後に紹介するのは、1986年公開の『天空の城ラピュタ』の隠れジブリ。こちらは、映画内のシーンではなく、DVDの一部のジャケットに潜んでいます。ジャケットをよく見てみると、飛空艇にトトロに見える模様が。

 ちなみに作品でのクライマックスでラピュタが崩壊していくシーンには、なんと瓦礫に混ざったムスカが隠れています。ムスカはこの映画のキャラクターなので隠れジブリとは言いづらいですが、隠れジブリ的登場をしているのであわせて紹介させてもらいました。

(マグミクス編集部)

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