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映画『キングダム』 中国が舞台の「戦国もの」が人気爆発の理由とは

マンガ原作のエンターテインメント大作映画『キングダム』(2019年4月19日公開)は、公開わずか3日で興行収入およそ7億円を記録するヒットとなりました。映画の見どころと、人気の理由について解説します。

日本の4倍、550年続いた「戦国時代」が舞台

映画『キングダム』ポスター(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会
映画『キングダム』ポスター(C)原泰久/集英社 (C)2019映画「キングダム」製作委員会

『キングダム』は、「週刊ヤングジャンプ」(集英社)にて現在も連載されている原泰久原作の漫画作品で、第17回手塚治虫文化賞、マンガ大賞受賞作品。54巻までの累計発行部数が4000万部を突破した名作です。

 時は、紀元前245年の春秋戦国時代、中国という国が統一によって形作られる以前のお話です。戦災孤児の少年、信(しん 演:山﨑賢人)と漂(ひょう 演:吉沢亮)は、いつか天下の大将軍になることを夢見て奴隷としての仕事をしながら日夜剣術の鍛錬をしていました。そんなある日、漂の元に王都の大臣である昌文君(しょうぶんくん 演:高嶋政宏)が現れ、漂を王宮で召し抱えたいと伝えられます。信と漂、別々の道を歩み始める若き2人の運命とはいかに……? というストーリーです。

 ここで説明しておきたいのが、「春秋戦国時代」という時代です。日本で戦国時代というと、1467年の応仁の乱から1603年の江戸幕府の成立までの約140年の出来事ですが、中国では「春秋戦国時代」と呼ばれる、紀元前770年から紀元前221年のおよそ550年間のことです(春秋戦国時代を前半と後半に分け、「春秋時代と戦国時代」という言い方もあります)。

 多くの日本人が知る「三国志」は、後漢の末期から三国時代の180年~280年頃ですので、春秋戦国時代は三国志よりも昔の話です。
 
 三国志の年代は、日本では卑弥呼の時代に相当します。日本で狩猟採集が行われていた当時、中国では国の覇権を争い、血で血を洗うような戦乱の時代だったのです。その期間も550年と日本の戦国時代の4倍と長いものです。

『キングダム』とは、主人公が生きる戦国時代を、秦という国が中国史上初めて統一し、始皇帝が誕生する物語です。『キングダム』は、とにかく主人公が熱く、熱血スポ根の主人公のような性格なのです。

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