「クソゲー」を買って後悔! 損するのは「お金」と「時間」だけじゃない?
「クソゲー」は、買った後もダメージを受け続ける

●「クソゲー」を買ったことで失われる自信、そしてと友人の評価
ごく一部の物好き以外、誰も「クソゲー」を買いたいとは思いません。そのため「クソゲー」に対する警戒は怠りませんが、それでも潜り抜けてくるのが「クソゲー」です。
誰もが避けて通りたい「クソゲー」を掴んでしまうと、ゲームを見極める自分のセンスにがっかりすることも。遊んでもないゲームの面白さを毎回正確に見抜くのは、誰であっても不可能です。しかし、いざ失敗してしまうと、落ち込んでしまうのは避けられません。
ですが、落ち込む以上に気になるのが、周囲からの視線です。「ゲームを見極めるセンス」は、同じ趣味を持つ友人たちの評価にも繋がります。「クソゲー」を掴んだと知られたら、軽くツッコまれるのは日常茶飯事。「クソゲー」を掴んだ失敗による損失は、お金や時間だけに留まりません。
ことさら貶めてくる相手は、それはそれで空気が読めないので問題ありませんが、ちょっとしたネタにされるのは避けにくいところ。お金を失いネタにもされるなんて、踏んだり蹴ったりです。いっそ、自ら笑い飛ばした方がマシかもしれません。
●持ってるのも嫌だ! でも、売るのも気が重い!
ネタにして笑い飛ばせるかどうかは、個人の好みにもよります。そういう解消が向いてない場合、いっそ「クソゲー」を売り払い、所持していた事実自体を過去に葬る手もあります。
ですが、ここでも「クソゲー」の厄介さが邪魔をします。まず、「売る」という行為に及ぶには、「クソゲー」ともう一度向き合わなくてはいけません。もう二度と見たくないような「クソゲー」を所持し、それを売りに行く。考えるだけでも、気の重い作業です。
また店頭買取に持ち込むと、この「クソゲー」を買った持ち主として自分が晒されます。買い取る側は単なる仕事なので特に何も思っていないでしょうが、売る側は心穏やかにとはいきません。心労が重なり、さらにダメージが蓄積されます。
対面が嫌なら、配送して買い取ってもらう手もあります。しかし、そのためには梱包が不可欠。また、送料の負担も無視できません。「クソゲー」の処分には、精神面・物理面の双方に負担がかかる、難儀な作業なのです。
そしてある意味、最大のダメージを受けるのが、買取価格の安さ。世間的にも「クソゲー」との評価が広まると買取価格にもダイレクトに響き、発売からあまり時間が経っていないのに相当低く見積もられることも少なくありません。
買っただけでもダメージを受けるのに、売る時にもダメージを受ける「クソゲー」。だからといって、所持しているのもシャクという八方ふさがり。どこに駒を進めても、損しかしない──これこそ、「クソゲー」がもたらす最大のネックと言えるでしょう。ああ、もう二度と巡り合いませんように!
(臥待)