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『ドラゴンボール』フリーザ編は悟空が「焦ってた」から面白かった? 「緊迫感すごい」

『ドラゴンボール』は「週刊少年ジャンプ」で一世を風靡し、今も世界中で世代を超えて愛される人気マンガです。作中では多くの死闘が描かれていますが、ネット上では「特に『フリーザ編』が面白い」という意見が上がっていました。フリーザ編の人気が高い理由、ファンの解釈を見ていきましょう。

悟空「絶望」の衝撃シーン

「バンプレスト ドラゴンボールZ MATCH MAKERS FULL POWER FREEZA + SUPER SAIYAN SON GOKOU 2種セット」(バンプレスト)
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 人気マンガ『ドラゴンボール』では数々の強敵とのバトルが描かれていますが、戦いが好きな悟空は、基本的には強い相手とのバトルを楽しんでいます。しかし、作中でも高い人気を誇る「フリーザ編」では悟空が焦りまくっており、ネット上では「悟空が焦るほどの緊張感があったからこそ面白かった」という意見が多く上がっていました。

 フリーザは宇宙で侵略の限りを尽くした悪の帝王で、変身型の宇宙人のため4つの形態を持っています。悟空はベジータとの戦いで命を落とした仲間たちを生き返らせるため、7つ集めると願いが叶うドラゴンボールを求めてナメック星に向かうことに。しかし、フリーザもドラゴンボールで「不老不死」になるために、ナメック星に向かっていました。変身するたびにパワーアップするフリーザはかなりの強敵で、長い死闘の果てにスーパーサイヤ人となった主人公・悟空の前に敗れています。

 「フリーザ編」が面白かった理由として、ネット上では「フリーザ編は後がなくて、悟空がかつてないくらい焦ってるのがよかった」という意見がありました。これにはネット上で共感の声が続出しており、「『元気玉』の攻撃ですら仕留められなかったあと、あの悟空がクリリンや悟飯に『逃げろ』『ジャマだ!!!』って言い放つの相当ギリギリでしょ」「悟空が悟飯たち逃がそうとして、『みんなそろって死にてえか』って言ったの見て、『もう自分の命は諦めてるじゃん』と思って絶望感あった」「心臓に悪い展開がずっと続いてたよね」などの声が上がっていました。

 もちろん、他の敵との戦いでも悟空が焦る描写はあるのですが、強敵とのバトルで「わくわくする」とよく発言する彼は、強い相手との戦闘が大好きです。しかし、フリーザとのバトルではまったく余裕が感じられず……。

 特に悟空が「20倍界王拳」で「かめはめ波」を喰らわせても、フリーザが50%の力で防いでしまった場面は、悟空が絶望の表情で「く、くそったれめ……!!」と内心で悪態をついており、衝撃の場面として人気を集めています。「わくわくできなかった悟空」「戦闘狂の悟空が戦いを楽しめなかったのは相当だよね」「もう終わりだと思ったわ」など、緊迫感がファンの心に刺さったようです。

 そして、それだけ絶望感をあおった分、クリリンを殺された後の悟空がついにスーパーサイヤ人になり、フリーザを圧倒する展開にスカッとできるようにもなっています。「フリーザの悔しそうな顔が忘れられない」「フリーザが100%の状態になるのを待つ姿を見て、悟空らしいと思ってちょっと安心したかも」「ちゃんと最後にフリーザに情けをかけるのも主人公らしくて好き」と、終わり際も評価されていました。

 その他には「悟空一派・ベジータ・フリーザ軍の三つ巴の緊張感もよかった」「特に前半は、ベジータがまだ敵でヤバいのに、そのなかでフリーザに出会ったらどうなるんだって思ってた」「ギニュー特戦隊との戦いも絶望感すごかったな」「最後はナメック星爆発のタイムリミットまで加わるし、本気でハラハラしながら読んでた」など、複数の脅威に対峙している緊張感が面白かったという意見もあり、今でも根強い「フリーザ編」の人気がうかがえます。

(マグミクス編集部)

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