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ナムコには珍しい? 中身が微妙だったファミコンソフト 「運だけが頼り」

いきなりダース・ベイダーと決戦? 何かが違った『スター・ウォーズ』

1987年11月21日発売『時空勇伝デビアス』。ソフト付属品の「アーロンのお守り」はゲーム内コマンドと連動し、プレイヤーへ恩恵を与える
1987年11月21日発売『時空勇伝デビアス』。ソフト付属品の「アーロンのお守り」はゲーム内コマンドと連動し、プレイヤーへ恩恵を与える

●スター・ウォーズ(1987年12月4日発売)

 1977年に産声を上げ、関連産業の総収益が3兆円を越えるSF映画『スター・ウォーズ』。映画史における同シリーズの影響力はもはや説明不要でしょう。莫大な人気を市場へ最大限に還元するべく、キャラクターグッズなどの派生商品が当時から大量に作られ、現在までに数え切れないほどの利益を生み出しています。

 ナムコによる1987年のファミコン作品『スター・ウォーズ』もそうした事例に含まれますが、中身は原作改変の嵐とでも言うべきアクションゲームでした。大枠は第一作目『スターウォーズ エピソード4/新たなる希望』に即しているものの、原作の再現ポイントは一部にとどまっており、『スター・ウォーズ』をよく知っているプレイヤーからすれば見過ごせない点が多々目立ちます。

 とりわけ「なぜ?」と首をかしげたくなるのが、各ステージでお決まりのように立ちはだかる「ダース・ベイダー」。なぜか最序盤のステージ1から姿を現し、しかもサソリやサメの姿に化けて「ルーク・スカイウォーカー」に牙をむきます。

 もちろん本物のダース・ベイダーもいますが、「俺さまはサソリベイダーだ!」と出会い頭に語る偽ダース・ベイダーの登場シーンは、否が応でも本作の印象を決定づけてしまいました。作り込まれたグラフィックや音楽など褒めるべき点はあれど、やはり迷作という印象を受けたプレイヤーが多かったのではないでしょうか。

(龍田優貴)

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