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【ボードゲーム人生相談】仕事以外に没頭できるものがないのですが?

日常生活のお悩みを、ボードゲームであざやかに解決! 山形県の古刹で住職を務め、ボードゲームジャーナリストとしても活動する小野卓也さんが、さまざまな人生相談に答えます。

ボードゲームを!と言いたいところですが……

『デジャブ』(メビウス・ゲームス)
『デジャブ』(メビウス・ゲームス)

 禅寺で住職でありボードゲームジャーナリスト小野卓也さんが、さまざまな人の「お悩み」を「ボードゲーム」で解決する本連載。第2回目は、仕事以外に没頭できるものがないという30代男性からの相談です。

30代男性「没頭できる趣味が見つからない」

「仕事以外でやりたいことは何?」と聞かれて、いつも答えに窮しています。思えば、休みの時間はテレビを見るか、部屋の掃除、あとは寝る程度です。仕事人間と言われたりはしますが、人生でこれといった楽しみがありません。何かに没頭した人生を送りたいです。何か打ち込めるゲームはありますか?(35歳男性、東京都在住)

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 そこでぜひともボードゲームを!と言いたいところですが、遊ぶ相手を探して、みんなが空いている時間を決めて集まるというのは容易なことではありません。ボードゲームがなかなか広まらないのは、遊ぶまでの労力がだいぶかかるというのが一因になっています。

 でも相談者さんの悩みは「遊びたいのに時間がない」とかではなく、「遊びたいという気持ちが起こらない」ということのようですね。お仕事が忙しすぎて、疲れ切っているというのならまず休養を!といいたいところですが、余暇はそれなりにあるようです。

「ホモ・ルーデンス」というように、人間にとって遊びは本質的な活動。仕事にも家事にもきっと役立つはずです。

●『デジャブ』(メビウス・ゲームス)

『デジャブ』は、カードをめくっていって、そこに描かれているものを記憶し、2回目が出てきたらそのタイルを取ります。全部覚えておくことは不可能で、ある程度絞りこんでしっかりと覚えていくことが必要になります。

 集中して記憶しつつ、ほかの人には「これ前に出てたよ!」などと適当なことをいって惑わせて楽しみます。

 顧客や仕事でご一緒する人の名前を覚えておいて、会ったときにすぐに名前を間違わないで呼べると、相手も喜んでくれます。また、家で探しものをするときも、前に使ったのがいつなのか思い出すことで見つけやすくなるでしょう。

●『街コロ』(グランディング株式会社)

『街コロ』は、サイコロを振って収入を得、建物を増やしていくゲームです。深く考えずにサイコロを振っていても楽しいのですが、どんな出目が出ても対処できるように戦略を考えているとまた別な面白さが味わえます。

 あらゆる場合を想定して、それぞれの場合でどのように対処するか用意しておくと、仕事ができる人と呼ばれます。家事も、食事・掃除・洗濯を効率よく行うには段取り力が問われるでしょう。

●『コードネーム』(ホビージャパン)

『コードネーム』は、いくつかの単語に共通するヒントを出して、その単語を当ててもらうコミュニケーションゲーム。独りよがりでは伝わらず、相手のバックグラウンドを前提にヒントを出すのは工夫が必要で、遊ぶたびに新しい気付きがあります。

 仕事内容を同僚や部下にうまく説明するのはコツがいるものです。前置きが長くなったり、関係ない話に脱線したり、支離滅裂になってしまったりということは誰でもよくあることだと思います。家庭では「言わなくても分かってもらえる」という甘えが出てなおさら伝わらなくなりがちです。

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