声優の「大暴走」を堪能できるアニメ3選 衝撃的な悪ノリで爆笑必至!
アニメには大筋の台本が存在しますが、演者である声優陣はときにハイテンションな悪ノリ、ボヤきやプライベートの暴露など、アドリブを自由に入れ込むことも少なくありません。「声優無法地帯」とも表現される、自由過ぎるアドリブはまさに爆笑ものです。
まさにカオスで伝説に?

2018年に第1期、2022年に第2期が放送されたアニメ『ポプテピピック』は、各話、各パートで全て異なる声優が出演するという斬新過ぎる演出が大きな話題を呼びました。さらに杉田智和さん、中村悠一さんが出演した第1期9話では、オープニングに被せる形でふたりのトークが続いたほか、花澤香菜さんがTVスペシャルで「SNSで服がクソダサいだのみんな好き放題に言いやがる!」と自虐アドリブを披露したりと、声優陣による強烈なアドリブが展開されています。
そんな声優たちがキャラクターそっちのけで自由過ぎるアドリブを演じる作品は、一部で「声優無法地帯」と呼ばれています。
●自由過ぎるアドリブのオンパレード!『おそ松さん』
赤塚不二夫先生のマンガ『おそ松くん』を原作に、20歳を過ぎた松野家の6つ子たちの日常を描いた『おそ松さん』は、豪華すぎる声優たちによるカオスなギャグが魅力です。
放送が開始された第1期の第1話では、「今風にすればウケるんじゃないか」という一言から作画がイケメン風に切り替わったかと思えば、さまざまなアニメのパロディも、やりたい放題で繰り広げられました。それが原因かは公表されていませんが、Blu-ray及びDVDパッケージに第1話は収録されず、放送から1か月程度で、各サ動画配信サービスでも、1話が見られなくなる事態になっています。
パロディの対象にされた作品は『暗殺教室』や『進撃の巨人』『黒子のバスケ』など、6つ子を演じる声優、いわゆる「中の人」が出演しているものも多く、まさにカオスなエピソードでした。
また、『おそ松さん』には、アドリブも多く登場します。たとえば第1期の第6話、サブキャラ「ハタ坊」の誕生日を描くエピソード「おたんじょうび会ダジョー」では、6つ子がお尻に旗を刺されるシーンがありますが、「よいしょー!」という五男・十四松以外の叫び声はアドリブだったことが、WEBラジオ「シェーWAVE おそ松ステージョン」にて明らかにされています。
シンプルな絶叫が目立つなか、「実はM」という設定がある四男・一松(CV: 福山潤さん)は喘ぎ声を発しており、視聴者の間では「声優の本気を見た」「遊び心が過ぎるw」とざわついていました。
●主演・杉田智和さんのアドリブが、特に自由過ぎる!『銀魂』
ボケとツッコミの応酬が激しい大江戸SFギャグアニメ『銀魂』(原作:空知英秋)は、幾度も苦情が寄せられながらも、ギリギリのパロディを放送し続けていました。放送禁止用語を連発する、実在の議員のパロディネタが問題となったためか(?)放送中止騒動が起こるなど、「お騒がせアニメ」としてネットを中心にファンを沸かせており、「もうアウトでしょw」「いいぞwもっとやれw」と期待するファンは多数いました。
そんな『銀魂』では、出演する声優陣も「中の人」ネタでアドリブを多数披露しています。たとえば主人公・坂田銀時は、大ファンのアナウンサー・結野クリステルの式神「外道丸」に金棒で突かれたシーンで「セイバー!!」と叫んでいます。これは外道丸を演じている川澄綾子さんが、「Fate」シリーズでヒロインのセイバーを演じていることによるアドリブです。
また、別のエピソードでは、銀時が新八に蹴り飛ばされた際に「アサルトバスター!」と叫んでいますが、このアドリブは新八役の阪口大助さんが『機動戦士Vガンダム』で演じていた主人公・ウッソが登場していたVガンダムの武装が元ネタでした。
パロディネタはもちろん、「わかる人しかわからない」ような中の人ネタのアドリブが炸裂する『銀魂』は、まさに「声優無法地帯」といえるでしょう。その他、マダオこと長谷川泰三が、「中の人」が被る『新世紀エヴァンゲリオン』の碇ゲンドウ(CV:立木文彦さん)のおなじみのポーズを何度もさせられるなど、『銀魂』の声優ネタはとどまるところを知りませんでした。