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初心者に優しいのはなぜ?「新北総サーキット」運営者に聞く 大人のRCカーライフ(30)

千葉県富里市にある新北総サーキットは、RCカー初心者にも必要な知識や技術を丁寧に教えてくれるコースです。今回は「大人のRCカーライフ」連載30回を記念して、新北総サーキットの運営者のひとりである小暮氏に、その理由を尋ねてみました。

ルールを守れば「誰でも自由に遊べる場所」

「新北総サーキット」のオフロードコース(以下すべて筆者撮影)
「新北総サーキット」のオフロードコース(以下すべて筆者撮影)

 現在、趣味でラジオコントロールカー、RCカーを楽しむ人の多くは、専用コースやサーキットに出かけて愛機を走らせています。千葉県富里市になる「新北総RCサーキット」(以下、新北総サーキット)もそのひとつです。経験の少ない利用者にも必要な知識や技術を丁寧に教えてくれるという特色があり、「初心者に優しいサーキット」として知られています。

 同サーキットの運営者のひとりである小暮氏に、その理由について聞きました。

* * *

――RCカーのコースは「経験者が集まる場所」という印象があります。なぜ新北総サーキットでは、初心者に優しくしているのでしょうか?

小暮 優しくしないとお客さんが増えませんからね(笑)。サーキットを運営していくためには、ある程度お客さんの数が必要ですから。あと、サーキットってレースだけをする場所だと思われがちで、初心者には敷居が高いみたいなんです。お金を払ってルールを守れば、誰にも怒られず自由に遊べる場所だと知ってもらいたい……という気持ちもあります。

――確かに、自分も最初は「自分みたいな初心者が行っていいのかな?」と感じました。

小暮 電話で問い合わせてきた方のなかにも「僕が行っていいんですか?」と言う人は多いです。サーキットは特別な場所だと感じている人が多いので、なんとか敷居を下げたいんですよ。本当はサーキットと書くのも良くないので、もっと親しみやすい名前にしたいと思っています。あと料金も敷居になってしまうので、維持費もできるだけ切り詰めてなるべくお金がかからないようにしていますね。

――初心者に何かを教えるとき、心がけていることはありますか?

小暮 まずは基本を教えてあげる感じです。基礎的なことを知らない人が多いので、ある程度は教えてあげないとまともに走らせることができないんです。ただ、ほとんどの初心者の方は自分から話しかけには来ません。

 はっきり言ってしまうと、初心者は「自分が何をわかっていないのか」がわからないケースが多いので、何を聞けばいいのかわからない状態なんです。だから、わからないことがあったら「わかりません!」と言ってもらえるとありがたいですね。

――確かに、自分は小学生のころに「コロコロコミック」を見てホットショットを買ってもらいましたが、すぐに止めてしまったので、今になって基礎知識が足りていないのを感じます。

小暮 基礎知識が足りない人は見ているとわかるので、その場合はまず「トリムやサブトリムは合わせてありますか?」と聞くようにしています。大体の方はサブトリムとエンドポイントを知らないので。

【画像】初心者に優しい「新北総サーキット」 コースの様子を見る(5枚)

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