『ドラゴンボール』悟空とベジータの合体が解除されなかったら…夫婦生活はどうなっていた?
「どこまでも主人公たちが強くなっていく」のが魅力の少年マンガ『ドラゴンボール』。魔人ブウ編で、主人公の孫悟空と、ライバルのベジータは、界王神からもらった耳飾り「ポタラ」で合体し、「ベジット」となります。もしベジットがそこでブウを倒し、合体したままだったら、どうなっていたでしょうか。
ご家庭荒れること間違いなし?
1984年に「週刊少年ジャンプ」で連載開始し、現在も2015年からの続編『ドラゴンボール超』が人気の『ドラゴンボール』。無印『ドラゴンボール』の最強戦士と言えば、主人公の孫悟空と、ライバルのベジータが、界王神からもらった耳飾り「ポタラ」で合体した「ベジット」でしょう。
ベジットはラスボスである魔人ブウを圧倒的な実力で打ちのめしますが、ブウに吸収された悟飯たちを救出するために、体内に侵入した際に「ブウの体内の嫌な空気」によって分離します。
フュージョンによる合体は、30分間有効ですが、ポタラによる合体の効果は永続とされています。続編『ドラゴンボール超』では「永続なのは界王神が関わる合体のみで、人間の合体は1時間で解除される」と設定が変更されていますが、旧作の設定のままなら、その後どうなったでしょうか。
ベジットが「悟飯たちは後でドラゴンボールで蘇らせればいい」と割り切り、魔人ブウとの戦闘を継続していたなら、魔人ブウはその場で確実に倒されていたでしょう。
そうなった場合、ベジットの人格は、悟空でもベジータでもありませんが、サイヤ人であることは変わらないので、強い自分という存在を受け入れ、さらなる強さを求めたに違いありません。
問題なのは、本人ではなく周囲だと思います。悟空の妻であるチチも、ベジータの妻であるブルマも、事態を受け入れないでしょうし、ベジータ曰く「サイヤ人は気の強い女が好み」という話ですから、チチもブルマも引き下がらないものと思われます。
では、ベジットがチチとブルマの両方と生きていくという、倫理的に問題がある展開になるのでしょうか。そうはならず、恐らく、ブルマがドラゴンボールを集めて、神龍の力でふたりを分離しようとすると思われます。
実際『ドラゴンボール超』では、ドラゴンボールで界王神とキビトの合体が解除されています。ただ、今回は旧作準拠の話ですから「神龍よりパワーが強いベジットの肉体には干渉はできない」ルールが適用され、分離できないかもしれません。
直接、ふたりを分離できない場合は「記憶を持ったまま、この世界の時間を第25回天下一武道会開催日まで巻き戻してくれ」など、別のアプローチで解決するように思えます(ドラゴンボールで時間を巻き戻せるかはわかりませんが)。魔導士バビディの目論みがわかっていたなら、魔王ダーブラがいても、超サイヤ人3になれる悟空ならなんとかできたでしょう。魔人ブウは出現せずに終わっていたかもしれません。
なお、ふたりがどうしても分離できず、倫理的問題は何とかできたとして、ベジットのままで『ドラゴンボール超』の物語に進んだ場合は、破壊神ビルスに存在を問題視された可能性があります。ベジットが超サイヤ人3になっても、ビルスには恐らく勝てませんし、ポタラを身に付けたベジットの存在自体が「界王神が魔人ブウ対策という仕事を全うできなかった証」なので、下手をすると「破壊」されていたかもしれません。
(安藤昌季)