【グルメマンガのすすめ】「異世界」に進出した人気3作品 読むと元気が出るその魅力とは
ついにコンビニまでも「異世界」へ!

そんななか登場した居酒屋「のぶ」には、鮮度抜群の食材が豊富に揃っており、味付けや調理方法も目新しいものばかり。アイテーリアに住む人たちは「食」の常識をどんどん覆されていきます。そして料理だけでなく、ビールや熱燗、透明のグラス、空調や清掃の行き届いた居心地のいい店内などあらゆるものに心を奪われ、「のぶ」の虜(とりこ)になっていくのです。
どちらの作品も、私たちが普段食べ慣れている料理が輝いて見え、どうしようもなく魅力的に映ります。むしろ食べ慣れているからこそ味が想像しやすく、作中のキャラクターたちの感動が自然と流れ込んでくるのかもしれません。「ありふれた料理にもこんなに技術や文化が詰まっていたのか!」と、異世界人の目を通して気づかされることでしょう。
「異世界から見る日常グルメ」作品は、居酒屋や洋食屋などにとどまりません。駅のコンビニまでもが異世界とつながります。『異世界コンビニNewDays』(昼熊/スクウェア・エニックス)は、ある日突然異世界とつながってしまった駅ナカコンビニで、何があってもポーカーフェイスと営業スマイルを貫く店長の冴木さんと、いつも元気な新人アルバイトの空森さんが異世界住人を相手に接客していく物語です。
つながった異世界には、「コンビニ」という概念がありません。初めてコンビニに訪れる住人たちは、おにぎりや菓子パン、スイーツなどあらゆるものの味の良さや包装技術に感動! 鮭おにぎりを食べた猫らしき異世界人・ムラノカさんは、パリッとした海苔とほどよく握られた白米、そしてそれらを引き立てる鮭の絶妙なコラボレーションに魅せられてしまいます。
日本にいるとコンビニおにぎりなんて当たり前に思えますが、そのおにぎりも多数の技術が積み重なってできた努力の賜物です。こういった異世界視点で見る日常グルメものには、現代人が忘れてしまいがちなことを感動に変える力があります。
「最近楽しいことがない、毎日がつまらない」と、変わり映えしない日々に退屈している人は、ぜひ本記事で紹介した3作品『異世界食堂』『異世界居酒屋「のぶ」』、『異世界コンビニNewDays』を読んでみて下さい。目に映るものひとつひとつが輝きを取り戻し、毎日がぐっと楽しくなること間違いなしです。
(きこなび 月乃雫)
●きこなび 月乃雫
料理&アニメライター。料理とアニメとSNSをこよなく愛し、深夜アニメは8割以上完走します。好きなジャンルは、日常系、グルメ系、異世界転生系、シリアス系(完全ホラーを除く)など。料理は時短もの、アレンジもの、じっくりコトコト系が好き。ここ数年、ボードゲームにもハマり中。





