『ワンピース』のボスキャラは味方に甘い? 部下との相思相愛に「見習いたい」
『ONE PIECE(ワンピース)』に多数登場するラスボスたち。彼らはルフィたちにとっては悪役でしたが、それぞれの部下たちにとっては愛してやまない最高の上司のようです。
部下に対しての扱いは見習いたい

『ONE PIECE(ワンピース)』に登場する強大なラスボスたちは、作中では恐怖の対象として描かれます。悪役として登場する人物の多くは周りから疎まれたり、嫌われたりすることが多いですが、『ONE PIECE』に登場するラスボスは、部下から慕われるラスボスが多数登場します。この記事では、上司として慕われているラスボスを3名紹介します。
まず紹介したいのは元王下七武海のゲッコー・モリアです。もともと、かなりの野心家で「カイドウとも戦えるのでは?」とうわさされるほど勢いのある海賊でした。他力本願な性格で、敵がやってこようが基本的に部下に処理を押し付けて自分で動こうとはしません。ぞんざいな扱いをしているかのように見えるモリアですが、意外にも仲間を大切に想う行動が目立ちます。
もともと、新世界に突入後「本物の悪夢」に遭遇し、仲間を失ったあとは昔の体型からは想像もつかないほど激太りしてしまいます。そして、ドフラミンゴから「もう王下七武海には力不足」と言われてしまうほど力も落としていました。
「ワノ国編」では、部下のアブサロムを助けるために単身で黒ひげ海賊団の本拠地「ハチノス」へ乗り込む様子も描かれています。長い間音信不通だったアブサロム(変身したカタリーナ・デボン)が女性を抱いて手を振る様子に怒るどころか、「よかった」と安堵の表情を浮かべ、その後、アブサロムが命を落としたと知ったときは「許さん」と怒りに震えていました。仲間のためならたったひとりでも敵陣に乗り込んでしまうかっこよさに「これは好きになっちゃう」「惚れた」「見た目に似合わず優しい」などの声があがっています。
もちろんモリアからの一方的な愛情だけではありません。同じく部下のペローナは、モリアの無事を新聞で知り、うれしさで涙を流していました。ほかの海賊にとっては死体を悪用する最悪の海賊ですが、部下にとっては居心地のいい最高の上司だったことが分かります。
続いて紹介したいのはドンキホーテ・ドフラミンゴです。彼も元王下七武海のメンバーで、多くの読者が「作中でもっとも悪役らしい人物」と認識しているのではないでしょうか?
ルフィたちにとっては「ただの悪いやつ」でしたが、ドンキホーテファミリーにとっては居場所を作ってくれた恩人であり、大好きな若様です。実際にモネが死んだと分かったあと、沈んだ表情を見せたり、ヴェルゴに対して「ごくろうだったな」とねぎらいの言葉をかけたりしていました。読者からも「最高の王様だ」「ドフラミンゴがねぎらってくれるなら、命かけられる」など、ドフラミンゴのカリスマ性に心酔する声もあがっています。
最後に紹介するのは元四皇のカイドウです。「ワノ国」を牛耳っている人物で、エドワード・ニューゲート(白ひげ)の死後、「世界最強の海賊」として海賊たちの頂点に君臨していました。
乱暴そうな見た目とは違い、酒さえ飲まなければ、船長としてはびっくりするほど寛大です。うるテイが暴言を吐いても怒らず、カイドウの名前で勝手に飛び六胞たちを呼び寄せたキングには「理由が存在するなら」と罪に問いませんでした。
ほかにもキングと出会ったばかりの頃に交わした約束を律儀に守る様子や、部下たちが負けても無駄に追い打ちをかけない様子なども描かれています。読者からも「部下との約束をちゃんと守ってくれるの好き」「酒飲まなきゃけっこうまとも」と、上司として高い評価を受けているようです。
(マグミクス編集部)