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岸辺露伴は『ジョジョ』屈指の「ツンデレ」キャラ? 「ファン想い」「丸くなった」

『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する漫画家・岸辺露伴といえば、性格の悪いキャラクターとして有名です。しかし、スピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』で描かれた人物像は、少し異なっていた模様。今回は、読者のなかで「ツンデレ」キャラとしても人気の、露伴先生について振り返ります。

なんだかんだで善人?

岸辺露伴をパッケージに描いた『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない Vol.5<初回仕様版>』DVD(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)
岸辺露伴をパッケージに描いた『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない Vol.5<初回仕様版>』DVD(ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント)

『ジョジョの奇妙な冒険』第4部に登場する岸辺露伴は、ひねくれた自己中心的な人物として有名です。ただ、「性格が悪い」というネットの声には、「いや、そうではなく『ツンデレ』なだけ」と、よくツッコミも入ります。スピンオフ作品『岸辺露伴は動かない』では、本編よりもさらに人間味のある露伴の姿が描かれました。

 まだ20歳ながら大人気の漫画家として、そして主人公・東方仗助の敵役として現れた露伴先生は、最初はかなり危険な人物でした。作品の参考にするために蜘蛛を殺して体内を確認、味見までしています。そして、スタンド能力「ヘブンズ・ドアー」で、広瀬康一の特殊な人生を知り、興味を持った露伴先生は、面白いマンガを描くために康一を命の危険にまで追い込んでいました。

 仗助に負けた後、段々と味方になっていった露伴先生でしたが、大柳賢とのじゃんけんで勝った時には、「最高の気分だね ガキ負かすのはね」と高笑いするなど、ひねくれた大人げない一面を見せています。また、「負けず嫌い」も度を過ぎており、仗助とチンチロ対決をした時には、自宅が火事になっても勝負を優先するといった場面もありました。

 ただ、「vsハイウェイ・スター」戦では、露伴先生は直前までいがみ合っていた仗助のことを差し出すように脅されても、「だが断る」と拒絶し、仗助に逃げるように言います。この場面は「露伴先生最大の名シーン」「ここで好きになった」と圧倒的支持を集めており、また、彼を「ツンデレキャラ」と認識するようになった人が出始めたタイミングのようです。

 ちなみに、スピンオフは、露伴先生が数々の怪異に巻き込まれる作りになっているため、比較的「常識人」に描かれていて、ネット上では「丸くなった」と言われています。また、実写ドラマシリーズ続いて、高橋一生さん主演で実写映画が公開予定の『岸辺露伴 ルーヴルへ行く』では、サインを求めるパリのファンに悪態をつきながらも、なんだかんだで対応する姿が描かれました。露伴先生ファンは、この場面に「これは惚れる」「キュンときた」と悶絶しています。

 ネット上では、「性格は悪いけど悪人ではないキャラの好例だよね」「だんだん変わっていってる」と言われている露伴先生。しかしながら、「善性はあるけど性格が悪いのは変わらない」「絶対に彼女できないタイプ」「子供への対応は改めないと」といった辛辣なコメントも、根強く上がっていました。

 ただ、その気になれば誰でも洗脳できる「ヘブンズ・ドアー」を、ほとんど悪用していないことを考えると、やはり「いい人」なのは間違いないでしょう。

(マグミクス編集部)

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