許せん!「最後まで改心しなかった」ジャンプ悪役・3選
世界を征服しようとする魔王から惑星を破壊する宇宙人まで、ジャンプの歴史に刻まれた数々の名悪役たち。そのなかでもザラっとした違和感を覚えるような悪役がいます。時として主人公よりも強く記憶に残る彼らを紹介します。
恵まれた環境から生まれた悪人たち
ヒーローがヒーローであるために魅力的な「悪役」は欠かせません。この記事では「悪の質」に注目し、最後まで改心しなかった3人を紹介します。彼らの特徴や共通点とは?
●これで今夜も…くつろいで熟睡できるな
まずは『ジョジョの奇妙な冒険』の4部に登場する吉良吉影です。
吉良は生まれながらに殺人衝動を持ち、手の綺麗な女性を48人も殺してきたシリアルキラーです。
彼もまた無惨と同じく大きな野望を持っておらず「植物の心のような生活」を信条にしています。極力目立たぬよう市井に紛れ、スタンド能力というチートで気まぐれに殺しを楽しみながら、平穏な生活を送りたいのです。
吉良は自分自身の性癖について全く葛藤しておらず、衝動を抑える努力が見られません。被害者に対する自責の念がないという点で共感性の低さが目立ちます。
●好きなんだ 生まれついて・・・そういうのが
ふたり目は『魔人探偵脳噛ネウロ』からシックス。彼は7000年前の先祖から続く殺人手段の追及という業が凝り固まって、遺伝子レベルで突然変異を起こした「異常に悪意の強い人間」です。シックスは自分が「新しい血族」と見なした配下以外の人類を滅ぼすために人体実験やテロ行為を繰り返していました。吉良と違って「悪」をアイデンティティとしており、スケールも大きいですね。
しかし目指すべき理想はなく思想に深みがありません。ネウロに敗北した後もあがいており、まったく自分の行為を顧みないという点は吉良と共通です。