作画崩壊とは言わせん! 「キャベツ」描写が異様に凄いアニメ 「もはや実写?」
とあるアニメ作品のキャベツが「作画崩壊」してから、たとえ料理アニメではなくても、「キャベツ」だけに力を入れて描くアニメが続出しました。「キャベツ検定」という言葉も誕生するなど、なぜかキャベツの作画には注目が集まっていました。ネットで話題になっている「アニメのキャベツ」を紹介します。
もはやキャベツだけ、ほぼ実写の作画!?
2006年に放送されたアニメ『-Crescent Love-』に登場した、「例のキャベツ」をご存じでしょうか。「作画崩壊?」で「緑色の球」にしか見えず話題になり、後のアニメに影響を与えたことは有名です。同作品放送後、各アニメ作品で競うように美麗なキャベツが描かれていることは、たびたび話題になっています。キャベツを基準にして作画のレベルを測る、「キャベツ検定」という言葉まで生まれてしまいました。
人気料理バトルマンガが原作のアニメ『食戟のソーマ』 第11話に登場したロールキャベツのようなフランス料理「シューファルシ」を作る場面は、実写と見間違うような、みずみずしい「キャベツ」の描写が描かれていました。オープニング映像でもキャベツを千切りしているシーンが確認でき、描写がとても細かく鮮明。「キャベツの作画に特別に力を入れたのでは」と思ってしまう描き方です。
もともと料理アニメとして、同作の作画の評価は高かったのですが、ネットでも「キャベツは視聴者の眼が厳しいから、気合を入れざるを得ないのでは」「キャベツの描き込みならどこにも負けはしないと言う強い意志を感じる」とのコメントが出てくるほどでした。
『グリザイアの果実』に登場したキャベツ畑は、無数のキャベツが丁寧な作画で描かれています。同作は料理アニメではないのですが、キャベツをひとつずつしっかり描写されていました。キャベツを描くだけでも相当の作業量が予想されることから、ネット上では「素晴らしいキャベツアニメがまたひとつ増えた」などと好評だったようです。キャベツだけは条件反射でじっくり見てしまう視聴者もいるようなので、アニメーターも特に気合が入ったのかもしれませんね。
不器用な兄妹がライトノベルで繋がるラブコメディ『俺が好きなのは妹だけど妹じゃない』でも、キャベツを千切りにしている様子が確認できます。こちらも料理アニメではありませんが「キャベツのとこだけ力入ってるの好き」「あのアニメの惨劇は繰り返すまいという鉄の意志を感じる」とSNSで話題になるほど、葉脈や細かなディテールにもこだわりが感じられます。
そんな風に、アニメ業界ではキャベツに注目が集まることが多いですが、アニメ『ひだまりスケッチ』ではなんと、アニメなのに「実写」にしか見えないレベルのキャベツが登場しました。過去最高クラスのキャベツの登場に、「もはや作画の域を超越してリアルか」「ひだまりスケッチを超えるキャベツはないだろ」と、今でも伝説級の扱いです。
ちなみに、近年は実写映画『がっこうぐらし!』の前日譚となるオリジナルドラマでも、キャベツにまつわる事件が起きています。学校の畑に、収穫された後の「葉っぱが広がっていないまん丸の状態」のキャベツが置かれていたことで、「実写なのに作画崩壊」と言われる事態となったのです。もはや全クリエイターが、キャベツの描写に気を付けなければいけない時代なのかもしれません。
(LUIS FIELD)