「ネタ化されてしまった」ガンダムキャラの残念な名言・3選 実は泣けるセリフだった?
「殴ったね?」「止まるんじゃねぇぞ」など数々の名言が残されているガンダム。「観たことないけれど聞いたことがある」というセリフもたくさんありますよね。今回は特に有名で、ファン以外の人も知っている名言をご紹介。その名言が生まれたシーンを振り返ってみましょう。
名言?迷言? ガンダムの有名セリフシーンをチェック
1979年から始まったガンダムシリーズ。魅力的な物語・キャラと共に、キャラたちが紡ぎ出す名言も注目され続けています。なかには「名言と迷言のはざま的セリフ」と評されるものもありました。この記事では、ファン以外の人も知っているほど知名度が高い3つの名言をご紹介。名言が生まれた経緯を振り返ってみましょう。
ひとつ目の名言は『機動戦士ガンダム F91』で生まれた「質量を持った残像だというのか!?」です。この名言を発したのは、同作のラスボスであるカロッゾ・ロナ。クライマックスでモビルアーマー「ラフレシア」に乗り込み、シーブックが操るF91と対峙したシーンでのセリフです。
苛烈を極める最後の決戦場で、カロッゾはF91に猛攻をかけましたが、F91は高速起動によってそれらを見事に回避。その動きにカロッゾは驚き、「質量を持った残像だというのか!?」というセリフを吐き出しました。
ふたつ目の名言は『機動戦士ガンダム00』で誕生した「俺が……ガンダムだ」です。数多くのセリフが名言に数えられている中で特に有名なのが、主人公の刹那・F・セイエイが口にしたこの言葉でした。
紛争介入の作戦行動中、戦闘開始前に思いつめた様子の刹那。ロックオン・ストラトスの質問にも反応せず、「応答しろ」という言葉に刹那は「ガンダムだ」と回答。意味がわからずに聞き返すロックオンに、刹那はさらに「俺が……ガンダムだ」と言い放ったのです。
観ていた視聴者もロックオンと同様に「何言ってんだ?」と突っ込みを入れたことでしょう。しかし、この名言には悲しい背景があるのです……。
幼い時、紛争地域での戦闘を経験していた刹那。モビルスーツの銃口に晒され、危機一髪のところをガンダムと思わしき機体に救われます。「この世界に神はいない」と悟っていた刹那にとって、いるはずのない救世主の登場はとても衝撃的でした。
そして自分自身が今度はガンダムに搭乗し、戦場に赴く際に放ったのが「俺が……ガンダムだ!」という言葉だったのです。背景を知ればギャグなどではなく、紛れもない名言だったといえるのがおわかりいただけるでしょう。
3つ目の名言は『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』の「止まるんじゃねぇぞ」。この名言を残したオルガ・イツカは、48話のクライマックスでノブリス・ゴルドンの部下によって射殺されてしまいます。
暗殺者たちがその場を去った後に立ち上がったオルガは、呆然と見守るライドたちに「俺は止まんねぇからよ。お前らが止まんねぇ限り、その先に俺はいるぞ」と語ります。そしてオルガの最後のメッセージを締めくくった言葉こそが「止まるんじゃねぇぞ」だったのです。
その壮絶な死亡シーンと共に「止まるんじゃねぇぞ」という名言も多くの人の心に刻み込まれたのでした。
最後に名言ではなく主題歌のタイトルからも変わり種をご紹介。『機動戦士ガンダムZZ』の初回放映時、主題歌となった「アニメじゃない -夢を忘れた古い地球人よ-」が視聴者を騒然とさせました。
作詞を担当したのは秋元康さん。歌の中では何度も「アニメじゃない」という言葉が……。「いや、アニメだろ!」と突っ込みたくなる内容に、多くのファンが衝撃を受けたのです。しかしながら、その強烈なインパクトのおかげもあって、今でもガンダム史に残る名曲として語り継がれています。
(マグミクス編集部)