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もはや影の主役機? 『機動戦士ガンダム』コア・ファイターは意外に高価だった

『機動戦士ガンダム』に登場するコア・ファイターはガンダム・ガンキャノン・ガンタンクの共通コクピットとして活用されるだけでなく、戦闘や索敵、救援任務などさまざまな局面で投入され、時に印象的な働きを見せています。

MS制御能力を持つ可変戦闘機

『機動戦士ガンダム』で活躍したコア・ファイターを立体化した「U.C.HARD GRAPH 1/35 地球連邦軍 多目的軽戦闘機 FF-X7 コア・ファイター 」(BANDAI SPIRITS)
『機動戦士ガンダム』で活躍したコア・ファイターを立体化した「U.C.HARD GRAPH 1/35 地球連邦軍 多目的軽戦闘機 FF-X7 コア・ファイター 」(BANDAI SPIRITS)

『機動戦士ガンダム』に登場する「FF-X7 コア・ファイター」は、モビルスーツではありませんが数多くの場面で描かれた機体で、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。ガンダム・ガンキャノン・ガンタンクのコクピット兼、脱出用航空機として運用され、機首部に搭載された2門の30ミリ機関砲と胴体格納式の空対空ミサイルを駆使し、戦闘や偵察にも使用されるなどホワイトベースの貴重な戦力として活用されました。

 特に印象的なのが、リュウ・ホセイがクラウレ・ハモンのマゼラトップに体当たりし、ガンダムの危機を救ったシーンと、最終話でアムロがア・バオア・クーから脱出したシーンになるでしょう。

 他にもドップとの交戦や周辺警戒、危機に陥ったマチルダ隊の救援を行なうなど、その役割は多岐に及びます。第7話「コア・ファイター脱出作戦」では北米大陸で孤立したホワイトベースが南米のジャブローへと援軍を要請するために、アムロが乗るコア・ファイターをカタパルトで射出し、弾道軌道で送り込む作戦が実行されています。

 シャアの妨害で失敗したものの、耐久性の高さは証明される結果となりました。間違いなく、ホワイトベースで最も多くの任務に使用された機体といっても過言ではないでしょう。

 そんなコア・ファイターですが、もともとは地球連邦軍のMS開発計画である「RX計画」のもとで脱出用カプセルとして開発がスタートした機体です。しかしMSのコクピットとメイン・ジェネレーター、機体制御を取りまとめたコア・ブロック・システムの中核とするためにさまざまな機軸が盛り込まれています。

 代表的な機能として挙げられるのが変形・合体です。モジュールが規格化されているため当初からガンダム・ガンキャノン・ガンタンクと3種類のモビルスーツでの共用が可能となっており、換装するだけで別の機体としての再出撃が可能となります。第17話「脱走」で地上基地攻撃のためにガンタンクで出撃したアムロがMSの出現で危機に陥り、ガンダムへの空中換装を行ってどうにか乗り切ったシーンが代表的な例となるでしょう。

 後に登場したGファイターとの組み合わせも容易であり、GブルやGスカイなどさまざまなバリエーションの合体が可能となっています。

【画像】ガンタンクから「コア・ファイター」射出の瞬間(5枚)

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