『ドラゴンボール』16号はもっと活躍見たかった? 「失敗作」だった真の理由とは
『ドラゴンボール』で人造人間最強と言われた16号について、最近ネット上では「本当に強かったの?」と疑問視する声が上がっています。優しい性格に加えて、内臓されていたはずの最大の武器も失った16号は、セルとの戦いで敗れてしまいました。今回は、16号の真の強さに迫っていきましょう。
もっと強いはずだった?

人造人間16号は、『ドラゴンボール』の人造人間・セル編に登場した、全てが機械で作られた人造人間です。マッドサイエンティストであるドクター・ゲロによって造られ、悟空抹殺に特化してプログラミングされていました。しかしセルに敗れて退場してしまったため、ネット上では「16号って本当に強かったのかな?」との声も上がっています。
17号や18号よりも強い設定の16号でしたが、あまりに強すぎる戦闘能力で制御できなかったために、ゲロに長く封印されていました。17号たちが16号を起動しようとした際には、「この世界そのものをほろぼしたいのかっ!!!」「試作型で失敗作なんだ!!!」とゲロが慌てる描写も。しかし、蓋を開けてみれば第一形態のセルとは互角に戦うことができましたが、セルの完全体には太刀打ちできずに敗れています。
16号には、機械の身体ならではの、さまざまな武器が搭載されていました。取り外し可能な両手首を放つ「ロケットパンチ」や、両手からエネルギーを放出する「ヘルズフラッシュ」のほか、相手の強さや場所を計測する「パワーレーダー」という便利な能力もあります。
さらに地球を吹き飛ばすほどの爆破装置を内蔵しており、相手を巻き込んで自爆することも可能です。しかし16号に搭載されていたはずの自爆装置は、修理の際にブルマの父であるブリーフ博士によって取り除かれていました。これにより16号は、自爆に巻き込んで殺そうとしたセルに破壊されてしまいます。
そもそも16号は好戦的な17号や18号とは違い、動物や自然を愛する心優しい性格の持ち主です。悟空以外との争いには消極的な姿勢を見せるほどで、ゲロが戦闘能力を恐れていたことへのギャップを感じた読者も多かったよう。
16号が高い戦闘能力を搭載されていた理由としては、ゲロが戦死した息子をモデルに製作して、特別な想いを込めていたから、ということが、『ドラゴンボール フルカラー 人造人間・セル編③』の「DRAGON BALL 龍球問答 鳥山明先生がお答え!!」のコーナーで、明らかになっています。またゲロは破壊されることを恐れて、16号を穏やかな性格に設定しました。そのため、人造人間としては「失敗作」になってしまいますが、ゲロは大切に保管していたのです。
強いことは間違いないものの、あまり活躍できなかった16号ですが、かっこいいビジュアルや優しい性格で人気です。悟飯が超サイヤ人2に変身したきっかけは、16号の頭がセルに踏みつぶされたことでした。重要な役割を果たしてはいるものの、ネット上では「あまり掘り下げられることなく死んでしまい残念だった」「復活させてほしい」という声が上がっています。
(マグミクス編集部)